妊娠しました。

妊娠しました。
発覚は12月。体調がおかしくてまさか?! と思ってたらそうでした。
以前不妊外来に通ってた時、ホルモンの値がいまひとつだったし、結婚前からも婦人科系の不調がよくあったし、年齢的にもそろそろ妊娠しづらいし、自然妊娠できる身体だとは思ってもおらず、まさに青天の霹靂。
加えて、不妊外来に通うのを止めた理由のひとつに、子供を持つことに対する恐怖心があったのですが、1年経ってもまったくその気持ちは変わらず、折に触れなべおさんには「申し訳ないけど、子供は諦めてほしい」と話していたので、もう大混乱。
仕事はどうするのか、書道はどうするのか、しかもその時転職活動であちこち面接を受けていたので、それもどうするのか、と。
子供が欲しかったわけじゃないので、これから計画してたことが予定通りに行かなくなるデメリットばかりが気になって、かなり気持ちが荒れました。

ただ、仕事とか趣味とか経済的なこととか、ありとあらゆる理由で子供を作らないという選択をしてきたわけだけど、妊娠してしまったいま、その理由は子供を産まない理由にはならないなーと(ごく当たり前の感覚なんだけど、私には無かったのです)思い至り、産むことにしました。

でもやっぱり、決意はしたものの、気持ちは追いついていない状況。にも関わらず、つわりは始まるわ体型は変わってくるわ、私の感情はお構い無しに身体全体が出産準備に入っていって、何とも言えない居心地の悪さ。
今まで35年間自分だけの身体だったのに、それが突然現れた(妊娠は私の責任だけど、そんな感じがした)生命体のためにどんどんカスタマイズされていく。私の意志とは関係なく、子供を産むための保育器になってしまったんだなあ…と、妊婦らしからぬ悲しさに襲われてジメジメした気分になったりしています。

でもってつわり。これがもう、本当につらくて。
食べても気持ち悪い、空腹でも気持ち悪い、私の場合は吐き気はあるのに吐けないタイプで、何度もトイレに這って行ってえづくのに吐けない。それが幸いして点滴やら入院やらにはなっていないのですが、気持ち悪くて起き上がれず会社にも行くのもままならない状態です。
匂いにもかなり敏感になり、肉魚は一切食べられなくなるし、急に食べたいものを思いついたらそれ以外無理!とか食べムラもすごくて肌も荒れるし。
そんなこんなで1月はほぼ寝たきりで過ごし、制御できない自分の身体に精神的にも追い詰められ、泣いてばかりいました。

しかし、ネガティブな気持ちに苛まれつつも、初めて胎嚢が確認できたとき、心拍が確認できたとき、なんとも言えぬ嬉しさと安堵感があったのも事実。
心拍が確認できたとき、浮腫みのようなものが指摘されて「もしかしてこの子はこれ以上育たないかもしれない」と言われたのですが、その後次の受診日までの1週間は、もう本当に心配(とつわり)で気が狂うかと思いました。初期の場合母体側のせいではないと知ってはいたけれど、やはり私の身勝手で後ろ向きな気持ちの影響があったのだろうか…とか。たとえ育っても、染色体異常などの障害があったら、私は育てていけるんだろうか? とか。もし仮に産まない選択をした場合、それこそ私の身勝手ではないだろうか、とか。

幸い、その後の診察では不穏な兆候は特に見られず、12週現在順調に育っている様子。あの浮腫は何だったんだろうなー。見間違いとか、この前あったものが次にないとか、よくある話らしいので、あまり気にすることではないかもだけど、高齢出産だし気にはなります。

今も絶賛つわり中。
初期流産の一番心配な時期は抜けたとはいえ、とにかく身体がつらいし、お腹の中の子が育っていて嬉しかったり、身体の変化に悲しくなったり、これからの事を考えて不安になったり、いまだに精神的にも不安定です。
世の妊婦さんはこの変化を肯定的に捉えられるのが多数派なんだろうか…と悩んだり。でもまあ、私の場合はそもそも子供を産まないつもりだったので、仕方ないのかもしれないです。

ちなみになべおさんは、もともといつか欲しいなーと思っている人だったこともあり、すごく喜んでくれています、が、妊娠発覚当初の私の荒れっぷり→つわりで寝たきりのインパクトがかなりあったらしく、「安易に子供が欲しいとか思っててごめんなさい。こんなに体に負担をかけるものとは思いませんでした。」とのこと。謝るほどのことでもないのだが…
妊娠は男女の責任であるにも関わらず、何故に母体ばかりに負担がかかるのか。容姿は変わり体調も変化し傷を負って産んだ上に、疲弊した身体に鞭打って育児ですよ!  という話を、妊娠する前からちょこちょこしてた影響もあるのか、つわり中は家事一切やるよー、すあまこちゃんはゴロゴロしていなさい、と、何もかも世話してくれています。ありがたい。

と、色んな不安、特に私自身が母親になれないんじゃないかという恐怖はものすごくあるのですが、出来ちゃった以上は責任持って産んで世に送り出さねばな、とは決意しています。
年齢的にも最後のチャンスかもしれないし。
心拍確認後のエコー写真を見て泣いていたなべおさん、彼ならきっといい親になると思うし、たとえ私が不出来でもカバーしてくれるんじゃないかなーとも思います。

周囲も皆喜んでくれて、父親や義両親、親戚、会社の人も皆私が想像しなかったほどの反応。
今の職場の仕事はひとりひとりの責任範囲が広く、1人欠けただけでも他の人の負担が増えるので、妊娠は良い顔されないかも…と思ってたんだけど、それも全くなく、上司も人事も喜んでくれて、「とにかく身体がいちばん。気にせず休んで。で、産休に入るまでに引き継ぎを進めましょう」と言ってくれました。これは本当にありがたいです。
親戚も今から「子育てはひとりじゃ無理なんだから、皆を頼ればいいんだよー」と言ってくれてるし、恵まれてるなあと自分のいる環境にしみじみ感謝。いちばんいまの状況を受け入れられていないのは、私ですね。

しかし、私が子供を産むことになるとは、本当に人生何があるかわからない。
不妊外来に通ってたあの日々は何だったんだろう……タイミングって不思議です。
なべおさんとの二人暮らしが気楽で充実してたので、まだまだ未練たっぷりではありますが、産まれるまでには何とか親になれるよう過ごしていきたいと思っています。

とりあえず今はつわりとの戦い……早く終われー!!!

 

2016年になりました

三賀日も過ぎましたが、あけましておめでとうございます。

いやー、2015年は忙しかった。人生最高に多忙でありました。仕事に書道に邁進し、特に書道は公募展で特選受賞という結果も残すことができました。これで堂々と書歴を人に話せるわ! 今まで実績がショボくて引け目があったのです(もちろん、大事なのは過去の経歴ではなく現在の実力ですが)。
展覧会の前にパリに行って念願のアパルトマン生活も体験できたし、現地のギャラリーで話も聞けた。昨年の目標であった、フットワーク軽くやりたいことをやる、というのは達成できたと思います。すごい充実感。

今年の目標は「健康」です。
2015年はアクティブに貪欲に動けたものの、気力に体力が追いつかずたびたび体調不良に悩まされました。特に風邪。ひと月に1回ペースでひくという病弱っぷり。これには本当に参りました。わかってたこととはいえ、何をするにも身体が資本。ガツガツいきたいときは身体のことなんて二の次になっちゃうんだけど、私も立派な中年になりましたし、そろそろ若さに頼れないという現実を受け入れねば…
てことで、ちゃんと休むようにします。心身のメンテナンスをきちんとする1年にするのだ。

おかげさまで2016年も色んな予定が目白押しで、展覧会は決まっているもので3回、うちひとつは私の教えている子供達も出品するので責任重大です。
あと、まだ詳細は決まっていませんが、大仕事が今年後半に待っています。
人生何が起きるかわからないもので、自分の意思とは関係なく事が進む事もあるんだなーと痛感しているところ。時期が来たらここでご報告できれば。

そんな感じで、今年も多忙なことはほぼ決定です。ゆえに、健康がだいじ。元気があれば何でもできるという猪木は正しいです。
去年はひたすら走り続けた1年で、それはそれで全く後悔はないのだけど、今年はミッションがある程度決まっているから、いかに自分の心身の状態を良く保てるかがキモ。自分がどのくらい頑張れるか、短期間では限界まで粘るのも必要だけど、長期戦の場合ギアを緩めるタイミングを見極めるのが必要になってくるなーと。2015年はそれができず、しょっちゅうエンストやら故障やらを繰り返したので、そろそろちゃんと学びたい。

という目標を掲げつつ、年末年始の実家の寒さに打ちのめされ、新年早々風邪はひくわ、体調不良でフラフラだわしていて、ここしばらくは寝てばかりいます。セールも行けそうにないなー。でも寝てばかりだと回復も早いね!

2016年が皆様にとって良き年となりますよう。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


すあまこ

パリ旅行記つづき。美味しかったランチスポットまとめ

お久しぶりです!だいぶ時間が経ってしまいましたが、やっと書道も落ち着きまして、パリ旅行の続きです。

さて、行って良かったお店をば。
まずはやっぱり食!食ですよね!!
前回までのパリ滞在記にも書いているのでおさらいになりますが、お店の情報なども入れます。

今回はアパルトマン滞在だったので、外食は昼しかしませんでした。
夜は予約が必要だったり帰りが心配だったりでハードルは高いし、あと、やっぱりあれこれ食べると胃もたれがね…。前回の旅行では昼間動きすぎて疲れ果て、夜は食事どころじゃなかったという苦い経験もありまして。
ということで、夜はお金をかけず、その分昼はちょっとお金をかけて食べたいものを食べよう作戦で。


ル・ルレ・ドゥ・ラントルコート

https://instagram.com/p/4d_xmhpXRS/

まずはこちら。美味い赤身ステーキが食べたいならココ!と言うことで行ってきました。
こちらのお店はパリ市内に3店舗あるチェーン店なので、個人経営のビストロで美味いご飯とワインを楽しむんだ!という方には向かないかもですが、私のように言葉も慣れも今ひとつな旅行ビギナーにはピッタリなのでありますよ。
というのも、

  • メニューは一種類だけ
  • 予約不要(というかできない)
  • 昼夜同価格

仏語or英語のメニューで悩まずとも、予約の電話にビビらずとも、訳の分からぬ価格におののかずとも、焼き具合を英語で言えればなんとかなる!!ありがたい!!!

なお、予約ができないため、開店と同時にお店に入るのが望ましいです。けっこうな人気店なので、開店15分くらい前から徐々に人が集まり始め、だんだんとお店ににじり寄ってゆきます。良い席をめぐっての攻防がなかなかスリリング。
まあだからといってすぐ満席にはならないのですが、開店30分後にはほぼ満席でした。

https://instagram.com/p/4eHGi2pXbH/

ひとつしかないメニューは、クルミのサラダ、秘伝のソースをかけた赤身ステーキ、山盛りポテトフライ。
赤身肉は半分ずつ温かいものをサーブしてくれます。秘伝ソースは、ちょっと酸味が効いた味。バジルと、ココナッツ?生クリーム?とにかく私の好きな味でした。ポテトフライは細いカリカリ系。こちらも「this is traditional menu!!!」とじゃんじゃんサーブされました。美味しかった〜
このレベルの柔らかくて美味しい赤身肉って、日本じゃなかなか食べられないと思う。
私、年齢的なものかだんだんと好みが脂ののったカルビからアッサリロースにシフトしてきたので、柔らかくてアッサリした赤身肉、最高です!焼き加減はもちろんレアで。

最後にデザート(別料金)はどうするか聞かれたので、なべおさんが食べたいという巨大なアイスを。お店のマダムは「私のいちばんのオススメよ!家でも作ってるの」と言ってたけどまじで??すんごい巨大ですんごい甘いけど…。ふたりで1つをシェアしたんですが、ひとりひとり頼まなくて本当に良かったです。

ふたりでおなかいっぱい食べて(食事+お酒+ガス入りウォーター+デザート)、80ユーロほど。食事だけなら26ユーロ、夜もお値段変わらずです。

店員さんたちは皆さんクラシカルなメイドスタイルの制服を着てるんだけど、これがまた素敵でした。シンプルで身体にフィットするデザインが若い子もそうでない女性も、それぞれ似合ってて、決して子供っぽくないのがヨーロッパっぽくて良い。決してアジア人に似合わない服とは思わないけど、日本では難しいんだろうな。残念であります。

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ビストロヴィクトワール

https://instagram.com/p/5bUiUZJXYw/

1区でいちばん安いビストロなんですってー!と勇んで行きました。朝早くからやってるはずなんですが、12時に到着したら一番乗りでした。まだまだ予約はハードルが高いので、開店と同時に入るが吉。パリのランチはお店は12時開店、お客さんはだいたい13時スタートなので、空いてるうちにスッと入っておくのが良いと思います。他にお客さんがいなくても気にしない。1時間後にはギッシリだから。
大通りから一本入った細い路地にあるので、テラス席はえっ?って感じの場所にあるんですが(車もガンガン通る)、日当たりのいい場所を陣取りました。
高い建物に囲まれてあんまり開放的な立地ではないのだけど、やっぱりテラス席から埋まっていきますね。

https://instagram.com/p/4gqGoipXYu/

こちらでは名物の砂肝サラダとコンフィを。あれもこれも頼みたくなりますが、1人一皿で充分です。これにグラスワインとビールを1杯つけて、ふたりで26ユーロ。やっすい!
接客はとてもカジュアル。店員さんの女の子、とても可愛かった。パリの女の子は姿勢良く胸を張った時、肩甲骨を寄せて肘の位置を胴体より後ろに持っていくので、そのキュッとコンパクトなシルエットがとても可愛かったです。

話は逸れましたが、値段が値段なのでお味もカジュアル。でも、値段と味のバランスはとても良いと思う。コンフィの付け合わせのポテトが美味しいとなべおさんは絶賛してました。
お味もカジュアル〜なんて偉そうなこと言ってるけど、日本でこの質の料理を食べようと思ったら、絶対この値段は無理だと思うんですよ。それは日本の料理の味が〜とか美食の国だから〜とかそういうことじゃなくて、フランスが得意な素材と調理法は日本とはやっぱり違うので、日本で近しい味を食べようと思ったら、やっぱりそれなりのお値段がかかってしまう、ということです。
日本の美味しいお弁当屋さんがワンコインで売っているものをパリで食べようとしたら、10ユーロとかしちゃうのと同じですね。

ああ、また話が逸れましたが、ビストロヴィクトワール、気軽に肩肘張らず、沢山食べられて。旅行にはもってこいと思いました。

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ラズ・ドュ・ファラフェル

https://instagram.com/p/4jvLQHpXT0/

今パリで最もオシャレな地区だという北マレにある有名店です。ここらへんはユダヤ人地区でもあるので、ユダヤの方々御用達な食料品屋さんがあちこちに。ファラフェルも、そういう食べ物なんでしょう。きっと。

ベーシックなファラフェルは、豆で作ったお団子がゴロゴロ入ったピタパンサンド。超人気店らしく12時頃にはテイクアウトの行列が出来ていました。テイクアウトとイートイン、どちらかというとテイクアウトの方が人気なのは値段が少し安いからかな。(店内8ユーロ、テイクアウト6ユーロ)
お店のチャラくていかついお兄さんに呼び込まれ、イートインにしたんですが、満席だろうと何だろうと呼び込みの勢いを緩めないので、店内はカオスの様相。店員さんはみんな若くてかっこいい男の子でしたが、これもマレという土地柄だろうか。忙しいせいか、恐ろしいスピードで動き、呼んでもなかなか来ない外国仕様です。なべおさんは店員さんが名刺?でビールの栓を抜いたのを見て感動していました。

肝心の味ですが、ピリカラで美味しい!ボリューミーなのでひとつでけっこうお腹いっぱい。天気が良ければ店内じゃなくて、テイクアウトしてベンチで食べるのがいいかも。ちょっと安いしね!(←ユーロ高いからここ重要)

こちらのお店では、隣にいた女の子が日本人で、メニューの説明をしてくれました。その子は同じアジア系の女の子と一緒に来てたんだけど、会話はフランス語だったので、こちらに留学かワーホリで来てる子なのかなー?
仏語初心者としては、ちゃんと会話ができてるのが羨ましかったです。

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ミュゼ・ドゥ・オルセー

https://instagram.com/p/4oYEMGpXRM/

どうしても見たい絵があって、オルセー美術館に行ったのですよ。行ったのですが、肝心のその絵は無かったのですよ。なので次回のパリ訪問時はまた行こうと思ってるんですが、午前中はオルセー行って、外でランチして午後はどこに行こうか〜なんてなめてましたよオルセー。あんなに広いとは!!

こりゃ1日がかりだと、お昼は美術館内のレストランにしました。
ここは超おすすめ!特に(私のような)星つきレストランに憧れるけど言葉は心配だし、予約は怖いし、値段も高いし、ドレスコートとかあったりするでしょー?むりむり!なんて人には激しくおすすめ。
前菜+メインorメイン+デザートで22ユーロ。これにグラスワインをつけました。さすがおフランス、とにかくワインはどこも安くて美味しくてですね…話が逸れてしまいましたが、こういうミュゼ内レストランならば予約もいらないし値段もお手ごろだし、変な緊張感なく楽しめると思います。

そしてこのお店の何が良いって立地と内装!
陽の光がさんさんと注ぐ広々とした店内にキラキラ輝くキャンディーカラーの椅子。このエレガントかつ可愛いビジュアルを求めない観光客がいようか!
トリップアドバイザーの過去写真を見ると、椅子は最近変わったみたいですね。とにかく椅子が可愛い。このモダンさがクラシカルな良さを損なうと捉える見方もあるみたいですが、個人的にはこの椅子が店内のビジュアルを5割り増ししてると言っても過言ではないと思いました。とにかく素敵なレストランなので、ぜひぜひ行って欲しいです。

なお、接客は混んでるせいもあってか非常にビジネスライクでした。東海林のり子テイストのマダムがビシッとやってきてビシッと注文を聞き、お皿も有無を言わさず下げる!みたいな。
まあ、人に関しては、お店のクオリティに関わらず当たり外れが激しい土地柄だと思うので、あんまり気にしてないです。自分が楽しむのがいちばん。

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今回の旅は、とにかく現地の外食文化に圧倒された旅でもありました。
ランチも夜も、何人かでテーブルを囲みおしゃべりしながら飲み食いするという感覚が、日本とは全然違う位置付けにある感じ。
とにかく、食事の場でコミュニケーションをとるということが重視されているように見えました。
味だけじゃなく、そういうのも含めてその土地の食文化が出来上がるんだろうな。
日常の行為ひとつとっても、違いが出るもんだなあと非常に興味深かったです。

頑張っています

大変ご無沙汰しております。
パリ旅行記も途中だわ、コメントも返せないわで何だか申し訳ない感じですが、元気にしております。元気……というと語弊があるかな。生きてはおります、くらいが適当かも…。

以前より私のことをご存知の方なら覚えてらっしゃるかもしれませんが、私は趣味と副業を兼ねて書道をやってまして、7月から全国公募展への出品のためひたすら練習の日々です。
今年は私にしては珍しく、淡々とコンスタントに書き込んでおり、コンスタントに毎日取り組むゆえに全ての家事を放棄し、食事も睡眠もままならない状態です。
なので、常に寝不足でクマもひどいし、腰から背中からギシギシ痛いし、脳味噌キャパオーバーで約束も忘れるしで、なかなか酷い有様です。疲れてるとぼんやりしちゃってそこら中にぶつかるので、特に転んだわけでもないのにアザだらけだし。
それでもなんでも、提出日までに良い作品を書かねばならないし、毎回結果を見ては自分の努力不足を悔いてグスグス泣いているので、今年は結果が伴わないにしてもせめて泣かないだけの努力はしたい……いや、やっぱり結果も欲しい!!
ってことは、ますます上手くないといけなくて、そのためにはもっと書き込まなくてはならなくて、というループで今に至ります。
さすがに最近は身体が痛くて痛くて、痛いと字に影響が出るので、少し休むべきか、それとも毎日書くべきかで悩んだり。

…と、要するに書道一色の毎日なんですね。

そんな書道の日々も、来週の提出が終わればひと段落します。
そしたらまたパリの話を再開しようかなーと考えています。

いま、仕事帰りにスマホからポチポチこれを書いているのですが、来週提出と書くだけで気持ちが焦ります。やはり背中が痛くとも今日も書かなくてはソワソワして眠れなくなるな…ただでさえ寝不足なのに!てか、来週提出とか時間が全然ないじゃん。いやでもこの調子で長期間頑張ったら本当に死んでしまうから、さっさと提出して解き放たれた方が良いのでは。いやいやしかし、まだ練習が足りない。胸を張って努力したと言えるの?

……って具合に心は千々に乱れ、他のことは殆ど考えられない状態です。

まさか自分がこの年になってこんな受験生みたいな気分になるとは思わなかったけど、これはこれで仕事とは違う高揚感があって良いのかも。余裕のある過ごし方をしてる友人を見ると、羨ましさにヨダレが出そうになりますが…。

というわけで、しばらくパリ記を書けない日々が続きますが、超頑張ってるんだよ!私!というアピールでした。
先ほど痛み止めテープとお灸を購入したので、ギリギリまで休まず書けそうです。もうちょいだから頑張ります。

日本に帰ってきました

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今朝、日本に帰ってきました。
カラッカラに乾いた土地から梅雨まっさかりの日本に帰ってきて、飛行機から降りたときは、そのあまりの湿度に全身がうっすら濡れているような感じがして気持ち悪かったのですが、夕方にはすっかり慣れてしまった。
生まれ育った土地への順応は早いのでしょうか。
久々に湯船につかり、シャンプーの泡立ちも良いし髪もツルツルさらさら!
フランスも楽しかったけど、日本もやはり良いなあとしみじみ感じています。

さて、パリ記録の続き。
5日目は、前日休館日だった国立自然史博物館へ。
ここは今回どうしても来たかった場所。写真で見た進化の大ギャラリーが本当に素晴らしく、実際に見てみたかったのです。

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あらゆる動物の骨格標本や剥製がずらりとならぶ博物館。ものすごい数です。
いちばんの見所は、アフリカゾウを先頭にずらっと並んだ剥製で、その迫力たるや。博物館内は吹き抜けになっているので、上から見下ろすこともできます。
こういう博物館は日本では絶対に見ることができないので、本当に行ってよかった。

さて、その後は同じ敷地内にある動物園に行こうかと思ったのですが、この日の予報は気温39度。
さすがにムリムリ〜とカルチェラタン周りでランチの場所を探して散策し、ブラジル料理のお店で食べました。暑いのでワインの美味しいこと!

しかし本当に毎日毎日暑くて。
湿度こそ低いものの、さすがに40度近くなると日陰でもかなり暑い。地下鉄は蒸し蒸し、バスはサウナ状態、空気もよどむし、とてもじゃないけどアクティブに動ける気候ではなくて、行くのを断念した場所もけっこうありました。
まあでもそれも思い出ですね。

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そして6日目。
この日はジャパンエキスポに行こうと思ったんですが、なんせこの暑さ。電車に乗るのも混雑する会場に行くのもなんとなく憚られたため、朝からオルセー美術館へ。
暑さを見越して派手なホルターネックを着て行ったら、手荷物チェックのおじさんに「very nice dress!」と褒めてもらう。やったー!英語だけどな!

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オルセー美術館もまた広くて、午前中でサクッと観て、モンマルトルの方に行きたいビストロがあるからランチはそこに移動しよう、なんて思ってたんだけど、全然甘かった。
ランチ時間帯には半分しか観終わってなかったので、休憩を兼ねて美術館内のレストランへ。
ここがねー、本当に美しくて!
陽光が差し込む明るいフロア、優美な天井画、キラキラと輝く椅子。料理は前菜+メインorメイン+デザートで22ユーロなので、決して安くはないのだけど、美味しかったです。レストランだけど肩肘張る雰囲気ではないし、予約もいらないし、おすすめです。
5階のカフェも雰囲気が良かった!

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この日は美術館のあと、マレをウロウロまわり、行きたいお店で買いもの。
今回いちばん良かったと思ったのはマレ地区とオペラ〜モンマルトルのあたり。が、色々夢中になってしまい街の写真をちっとも撮っておりません…なんて残念……
小さなセレクトショップがちょこちょことあって、どこも感じ良くて素敵でした。
ちなみに、有名なmerciには行っておらず…なぜ行かなかったの私…!

次記事では、行ったお店などなどをご紹介できればと思います。

まだパリにおります。

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灼熱のパリからふたたびこんばんは。
暑いです。パリ。今日は気温が39度まで上がったとか。日本でもこんな気温経験したことないよ…
パリっ子たちは真夏でもさんさんと日が照るテラス席に座るんだぜ!日焼け命なんだぜ!なんて言いますが、さすがにみんな日陰にいたよね。
しかもこの国は民家やカフェはもちろん、地下鉄もバスも冷房がないので、このままじゃ人がばんばん死ぬんじゃないだろうか。
本来ならこの時期も、夜間早朝は10度台まで気温が下がるそうですが、今夜は熱帯夜になりそうです。

さて、パリ3日目〜4日目。
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オランジュリー美術館に行き、前回の旅ではチラ見するだけだったマドレーヌ寺院へ。こんなに巨大だったのね!とびっくり。こういう大きな教会を見ると、宗教の力はすさまじいな、と肌で感じる。そりゃ争いも起きるわけだよなあ。もちろん、そんなこと良いわけないのだけど。
この日の昼ご飯は、1区でいちばん安いというビストロヴィクトワールへ。

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名物だという砂肝サラダと鴨のコンフィ。お酒もつけて、26ユーロくらい。本当に安い!
もっと美味しいお店も、もっと安いお店もきっとあるんだろうけど、ここは値段と味のバランスが素晴らしい。入った時には誰もいなかったけど、お店を出る頃には満席でした。

で、その後、グランパレで開催中のゴルチエ展に行こうと思ったのだけど、あろうことか私、グランパレとパレロワイヤルを間違うという失敗をしてしまい、灼熱のパリを行ったり来たり。ちなみに前日は、ポンピドゥーセンターとモンパルナスタワーを間違うという失敗をしております…。地図を読めない私だけど、まさかこんな間違い方をするとは、となべおさんも呆れ顔。そりゃそうだよねえ。

そして翌日は、ずっと行きたかった国立自然史博物館へ。
が、そこもなんと休館日。3日連続であれこれ間違い、さすがに落ち込んだけど、気を取り直して用事のあるマレへ向かって名物のファラフェルを食す。
すべての写真-10726 大人気のお店で人が並んで店内も満員にもかかわらず、客引きのお兄さんはどんどん店に案内し、店員さんたちも大忙しの様子。美味しかったです。もっと涼しければテイクアウトしたんだけどなー。
その後、ギャラリー見学をし、色々話を聞かせてもらった後は、せっかくだからオルセー美術館でも行くかね、と移動したのだけど、チケット購入で長蛇の列!!!
足は棒のようになっていたし、疲労困憊で炎天下のチケット売り場に並ぶなんて無理無理!と、ちょっと遠いけれど同じ左岸だし、と、前々から行ってみたかったチーズ屋さん、キャトルオムへ移動。
ここでピスタチオ入りのブリと、くるみのリキュール漬けのチーズを購入。だいぶ欲張って買ってしまったけど、夕食で食べてみたら美味しいのなんのって!!!特にクルミのリキュール漬け、びっくりするくらいに美味しい。

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ちなみに、本日(5日目)の夕食は、スーパーやマルシェで買ったフルーツと、キャトルオムのチーズ。

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メロンとさくらんぼは日本と比べても遜色なし。ペッシュ・プラット(ぺちゃんこなので、勝手にペチャモモと呼んでいる)という桃も食べてみましたが、こちらは日本の桃にはかなわないな…。いちごも美味しかったけど、やっぱり日本のいちごはすごいなーと思った次第。

今回の旅は食に恵まれていて、あれこれ味を試せるアパルトマン滞在は大正解だったな。

パリ滞在ものこりわずか。あと少し、楽しみます。

パリに来ております

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ずっとバタバタしておりましたがお久しぶりです。
ただいま、パリに来ております。

今回の旅は、アパルトマンにて「暮らすような旅をする」こと。
…というか、3年前にパリ旅行に来た時、外食続きに限界を感じたこと(高い上に量が多い、肉中心になる)、パリ市内のホテルはどこも狭いこと、等々から色々調べて、パリには短期で借りられるアパルトマンがあることを知り、さらにこれが意外と安いということで、日本人オーナーの部屋を探して今回のアパルトマンホテルにしました。
今のところ非常に快適。
とにかく、家で料理が作れるというのはものすごくものすごくポイントが高いです。
初日にくったくたに疲れているとき、ラタトゥイユだけ作って食べましたが、日本の野菜と違って身がガッチリしっかりしていて、香りも個々の主張がすごく強い。玉ねぎの歯ごたえは煮てもかなりあるし、ズッキーニはなんだかホクホクしていて芋っぽい、等々違いがあるのが面白いです。

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今日はマレのマルシェに行って野菜と果物を調達。
仏語を習ってるくせに、やはりまだまだ拙い私なので、フランス語で話しかけて英語で返される、なんて旅行者あるあるが連続しておりますが、まあそれは仕方ない。
必死すぎて写真も撮れなかったよー

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お昼はサンジェルマン・デ・プレのル・ルレ・ドゥ・ラントルコートへ。
ここはフランス語を教えてくれているにゃんこ先生に聞いたのですが、メニューはサラダ、お肉、フライドポテトの1種類のみ。秘伝のソースをかけたお肉は2回に分けて提供されます。
すべての写真-10673 パリ市内に3店舗あるメジャーなレストランなのですが、予約ができないので、開店の12時ちょっと前から数組がじりじりとお店ににじり寄ってゆき、開店と同時に着席。すぐ満席、ってことはないものの、45分くらいでほぼ満席、くらいにはなっていました。

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私たちはレアで注文。
出てきた赤身肉の柔らかいこと!
秘伝のソースは、バジルと生クリームとほんのりココナッツが香る酸味の効いた味。とはいえ、秘伝なので詳細レシピはわかりません。ポテトもじゃんじゃん盛られるよー。
日本じゃなかなか柔らか赤身肉って食べないので、すごく美味しかったです。ソースの味も好きだわー
店員さんの服もシックなメイド風ですごく素敵でした。担当してくれたマダムもおしゃべりで楽しい人だったし!

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満腹になったあとは、ポンピドゥーセンターに移動し、ギャラリー見学。
色々話を伺って、部屋に戻戻ってモンマルトルへ。すごく近くて、歩いて5分10分で行けてしまう。
前回行ったときは雨だったのだけど、晴れると全然雰囲気も人の量も違う!サクレクール寺院に向かう道は初詣の参道のごとき混みようでした。

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ちなみに今日はすごく暑くて、おそらく日本以上の気温。カラッとしているものの、やっぱり体にこたえる…。気温が高い分、冬より湿度が低いんじゃなかろうか。とにかく肌はパリパリになるし、あちこち痒いし、喉も乾く。
そして昼のお肉が効いていて、せっかくマルシェで買った野菜も食べれそうもありません。夕飯は抜きだなー。

明日も暑いみたいですが、まだまだ楽しみたいと思います。
あ、あと、部屋のWi-Fiがさっき何故か急に受信できなくなったので、それも聞いておかねば。もう夜遅いから明日だな…。
フランス語も頑張ります。