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「ゴーン・ガール」夫婦って、結婚ってわからないもんです


映画「ゴーン・ガール」予告編 - YouTube

 

年末観た映画の感想をいまさらのように。

「ゴーンガール」観たですよ。
友人夫妻に「ぜったい夫婦で観るべき!」とオススメされたので、いつもどおりなべおさんと観てきました。

美しく知的な妻と優しく紳士的な夫。仲睦まじく暮らすふたりでしたが、5年目の結婚記念日に、突如妻がいなくなります。謎の事件は大々的に報じられ、世間の注目の的に。そして、はじめは夫に同情的だった世論は、だんだんと夫を疑うようになり…

というあらすじ。
サスペンス?スリラー??ブラックコメディーかも。いやいやジェットコースタームービーってやつかな?
とにもかくにも、非常に面白かったです。

失踪事件と同時進行で妻の日記により、ふたりのなれ初め〜結婚生活が少しずつ明らかになっていきます。
非の打ちどころのないと見える夫婦、美男美女で経済的にも恵まれ、都会的なセンスもあり……あれ??と。

何を言ってもネタバレになりそうなのでここまでにしておきますが、失踪事件の謎解きは前半まで。
ここで終わるかな?というところが過ぎても延々話は続き、これが非常に身につまされる。人生って、生活って、ここまでって区切りがある訳じゃなくて、何か起こったあとも続くもんねえ…

見所はとにかく夫ニック役のベン・アフレック!あのイケメンのくせにどこかぬぼーっとしたアホ面(ごめん。誉めてる)と割れアゴをここまで正しい使い方をした映画があるだろうか!
しかし、その前に妻エイミー役のロムザンド・パイクですよ。彼女も素晴らしかった。演技や存在感という点では、ベン・アフレックを完全に食っていたと思う。堂々たる演技!と思ったら、無名の女優さんだったそうで。才能が開花した瞬間を見た感じです。
都会的な雰囲気はもちろん、ファッションも良かった。ギラギラしてないけど上質シンプルでところどころこだわりアリな服。後半、エイミーの本質が明らかになるにつれてどんどん良くなってきますね。
アメージング・エイミーでありたい、いつだってそうあるために…というのが全身からにじみ出てて良い。

対するベン・アフレックは、愛嬌があるのでね…。外面はいいけど中身がダメって部分も、あのアホ面(何度もいうけど誉めてる)でなんだか憎めない感じになっていて、そこがひとつ救いというか。なんていうか本当にダメな男なんですよ。良かれと思ってる事が全然逆効果だったり。あらゆるところで抜けてるし、ぼんやりしてるし。色々追いつめられてもあの雰囲気なんで、なんだか観る方も真剣になりきれなくて、ベン・アフレックの魅力を正しく味わえる。
この作品の場合、夫のキャラクターも非常に重要なので、もっとそつないシュッとした俳優であれば、ニックのいけ好かない雰囲気がぐいぐい出て、緊張感が増し、それはそれで良かったんだと思うけど、アホ面による間延び感というか癒し効果というか、なんだかホンワカしてしまう抜け感が良い効果を生んだと思います。

脇役たちも良かったよー。特に妹マーゴ。素晴らしい!
いやそれにしても、警官たちの無能なことよ…(笑)

ネタバレしない程度に感想を述べるのが難しい映画なんですが、裏を返せばそこらじゅう仕掛けだらけの話ということ。
まずは観ろ、それからだ。って内容ですね。
人によっては冗長と感じるだろうけども、病み付きになる人も多いはず。
そうそう、私はこれを見て「おとなのけんか」を思い出したのだけど、それくらい軽い気持ちで観るといいと思います。

原作も読みましたよー。
ところどころ映画と違った部分もあり、かつ、映画の方がメッセージがシンプルなんですが、本の方がより二人の生い立ちや性格の細かい描写があって、なるほどなーという感じ。特にエイミーは本の方がよりぶっとんでるので、映画を観たからつまらない、なんてことはないと思います。
映画と本とで両方を補完し合うような作品なので、映画を観て面白かったなら、ぜひ原作も読んでみるのをおすすめします。面白いよー。

そうそう、この映画を夫婦やカップルで観るかどうかってことなんですが、これを観て気まずくなるか盛り上がるかでふたりの関係性がわかるんじゃないでしょうか。
なんてねー!

 

ゴーン・ガール 上 (小学館文庫)

ゴーン・ガール 上 (小学館文庫)

 

 

ゴーン・ガール 下 (小学館文庫)

ゴーン・ガール 下 (小学館文庫)