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言い方悪いなら言わないで

私は昔から言葉には割と神経質な方で、おそらくそれは小説が好きだとか、作文が好きだとか、あれこれ考えるのが好きだとか、そういうところから来てるのだと思うのですが、その為人の言うことにいちいち敏感に反応してしまうことがあります。
だからといって、いきなり突拍子も無いところでムキーー!ってなったりするわけではなく、大抵人は雑談で言葉ひとつひとつに配慮が行き届いてるなんてことはないから、まあいっか、で受け流すことがほとんどなんですが、でも、その人の話す言葉や選ぶ言葉は、その人そのものを表しますよね、という話です。

たまになべおさんが「言い方悪いけど」と言うことがあるんですが(例:すあまこちゃんってブサイクだよね。言い方悪いけど)、私はこの言い方がとても嫌いでして。悪いと思うなら言うなよ、と思うのです。この言い方をするときは、「他のマイルドな言い方をする語彙力が無いんだけど、ひどい言い方しちゃってもいっか」「こんなこと言いたくないって雰囲気にしておけば、言葉のひどさは打ち消されるだろう」という意図が十中八九含まれてると思う。本人は否定するかもしれないけど、意識してない場合は無意識にやってるからさらにタチが悪い。
先の例で言うなら「(ズバッと言うのはこっちがひどい奴みたいだけど、他の言葉知らないし)すあまこちゃんってブサイクだよね。(ひどいこと言いたくて言ってるんじゃないって加えておけば許されるでしょ)言い方悪いけど」って感じでしょうか。

だいたい、本当に悪いと思っているなら、そもそも言わないだろうし、言う覚悟があるならば「あえて悪い言い方をするけど」みたいな言い方になると思う。この「悪いけど」には、自分の語彙力の無さをごまかすことに加え、相手にひどいこと言っても大丈夫でしょ、という見下した視点があると感じるのだよね。尊敬する人や目上の人に対しては絶対に使わないと思う。相手を軽んじてるからこそ出る言葉ではないか。

私は人を見下す人が大嫌いなので、そういう視点で発せられる言葉も嫌いです。なのでたまーになべおさんがこのフレーズを使うと、すごくイライラするのですね。実際に「悪い言い方だと思うなら言わないで」とも言うし。ここで、「だって他の言い方思いつかないもん」なんて開き直られることもあるんですが。自分のボキャブラリーの少なさを恥じろよ!と思うんですが、まあ、夫婦間でガチガチに相手を尊敬し崇めてます!みたいなスタンスは息苦しくもあるのでね…。見くびる態度も度を過ぎなければ親しみの表現や冗談になるということもあり、聞き流すことも多々あります。もちろん、度が過ぎないというのが大事だけどね!(そしてそのリミットは人によって違う)
 
初めの方にも書きましたが、選ぶ言葉、話し方、言葉遣いっていうのは、ときにその人の対人における本質的な考え方が出てしまうと思うのです。例えば、語彙力が少なくて言葉遣いが不快だったり乱暴だったりする人がいて、たとえその人がとても義理堅くて心優しい人であったとしても、言葉で人を不快にしたり傷つけたりする可能性を考えていない、そこまで思考が及ばない、または、そのことを知っていても、今話す相手にそういう配慮は必要ないと判断している、もしくは、あえて不快にさせたいと思っている、ということになると思う。少なくとも、私はそう判断する。
語彙力はこの際あまり問題ではなくて、語彙が少ないなら少ないなりに、相手を不快にさせない話し方というのはあります。
相手の受け取り方にとらわれて言いたいことも言えないのは本末転倒だけれど、ある程度の気遣いをする、というか、自分の口から発せられた以上、その言葉が自分体現してると自覚するのはとても大事。

なんてことをね、思う今日この頃であります。我ながら神経質だなーって思うけど。
(私も含め)みんな言葉には気をつけようね。言葉ってだいじだよ。