パリ旅行記つづき。美味しかったランチスポットまとめ

お久しぶりです!だいぶ時間が経ってしまいましたが、やっと書道も落ち着きまして、パリ旅行の続きです。

さて、行って良かったお店をば。
まずはやっぱり食!食ですよね!!
前回までのパリ滞在記にも書いているのでおさらいになりますが、お店の情報なども入れます。

今回はアパルトマン滞在だったので、外食は昼しかしませんでした。
夜は予約が必要だったり帰りが心配だったりでハードルは高いし、あと、やっぱりあれこれ食べると胃もたれがね…。前回の旅行では昼間動きすぎて疲れ果て、夜は食事どころじゃなかったという苦い経験もありまして。
ということで、夜はお金をかけず、その分昼はちょっとお金をかけて食べたいものを食べよう作戦で。


ル・ルレ・ドゥ・ラントルコート

https://instagram.com/p/4d_xmhpXRS/

まずはこちら。美味い赤身ステーキが食べたいならココ!と言うことで行ってきました。
こちらのお店はパリ市内に3店舗あるチェーン店なので、個人経営のビストロで美味いご飯とワインを楽しむんだ!という方には向かないかもですが、私のように言葉も慣れも今ひとつな旅行ビギナーにはピッタリなのでありますよ。
というのも、

  • メニューは一種類だけ
  • 予約不要(というかできない)
  • 昼夜同価格

仏語or英語のメニューで悩まずとも、予約の電話にビビらずとも、訳の分からぬ価格におののかずとも、焼き具合を英語で言えればなんとかなる!!ありがたい!!!

なお、予約ができないため、開店と同時にお店に入るのが望ましいです。けっこうな人気店なので、開店15分くらい前から徐々に人が集まり始め、だんだんとお店ににじり寄ってゆきます。良い席をめぐっての攻防がなかなかスリリング。
まあだからといってすぐ満席にはならないのですが、開店30分後にはほぼ満席でした。

https://instagram.com/p/4eHGi2pXbH/

ひとつしかないメニューは、クルミのサラダ、秘伝のソースをかけた赤身ステーキ、山盛りポテトフライ。
赤身肉は半分ずつ温かいものをサーブしてくれます。秘伝ソースは、ちょっと酸味が効いた味。バジルと、ココナッツ?生クリーム?とにかく私の好きな味でした。ポテトフライは細いカリカリ系。こちらも「this is traditional menu!!!」とじゃんじゃんサーブされました。美味しかった〜
このレベルの柔らかくて美味しい赤身肉って、日本じゃなかなか食べられないと思う。
私、年齢的なものかだんだんと好みが脂ののったカルビからアッサリロースにシフトしてきたので、柔らかくてアッサリした赤身肉、最高です!焼き加減はもちろんレアで。

最後にデザート(別料金)はどうするか聞かれたので、なべおさんが食べたいという巨大なアイスを。お店のマダムは「私のいちばんのオススメよ!家でも作ってるの」と言ってたけどまじで??すんごい巨大ですんごい甘いけど…。ふたりで1つをシェアしたんですが、ひとりひとり頼まなくて本当に良かったです。

ふたりでおなかいっぱい食べて(食事+お酒+ガス入りウォーター+デザート)、80ユーロほど。食事だけなら26ユーロ、夜もお値段変わらずです。

店員さんたちは皆さんクラシカルなメイドスタイルの制服を着てるんだけど、これがまた素敵でした。シンプルで身体にフィットするデザインが若い子もそうでない女性も、それぞれ似合ってて、決して子供っぽくないのがヨーロッパっぽくて良い。決してアジア人に似合わない服とは思わないけど、日本では難しいんだろうな。残念であります。

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ビストロヴィクトワール

https://instagram.com/p/5bUiUZJXYw/

1区でいちばん安いビストロなんですってー!と勇んで行きました。朝早くからやってるはずなんですが、12時に到着したら一番乗りでした。まだまだ予約はハードルが高いので、開店と同時に入るが吉。パリのランチはお店は12時開店、お客さんはだいたい13時スタートなので、空いてるうちにスッと入っておくのが良いと思います。他にお客さんがいなくても気にしない。1時間後にはギッシリだから。
大通りから一本入った細い路地にあるので、テラス席はえっ?って感じの場所にあるんですが(車もガンガン通る)、日当たりのいい場所を陣取りました。
高い建物に囲まれてあんまり開放的な立地ではないのだけど、やっぱりテラス席から埋まっていきますね。

https://instagram.com/p/4gqGoipXYu/

こちらでは名物の砂肝サラダとコンフィを。あれもこれも頼みたくなりますが、1人一皿で充分です。これにグラスワインとビールを1杯つけて、ふたりで26ユーロ。やっすい!
接客はとてもカジュアル。店員さんの女の子、とても可愛かった。パリの女の子は姿勢良く胸を張った時、肩甲骨を寄せて肘の位置を胴体より後ろに持っていくので、そのキュッとコンパクトなシルエットがとても可愛かったです。

話は逸れましたが、値段が値段なのでお味もカジュアル。でも、値段と味のバランスはとても良いと思う。コンフィの付け合わせのポテトが美味しいとなべおさんは絶賛してました。
お味もカジュアル〜なんて偉そうなこと言ってるけど、日本でこの質の料理を食べようと思ったら、絶対この値段は無理だと思うんですよ。それは日本の料理の味が〜とか美食の国だから〜とかそういうことじゃなくて、フランスが得意な素材と調理法は日本とはやっぱり違うので、日本で近しい味を食べようと思ったら、やっぱりそれなりのお値段がかかってしまう、ということです。
日本の美味しいお弁当屋さんがワンコインで売っているものをパリで食べようとしたら、10ユーロとかしちゃうのと同じですね。

ああ、また話が逸れましたが、ビストロヴィクトワール、気軽に肩肘張らず、沢山食べられて。旅行にはもってこいと思いました。

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ラズ・ドュ・ファラフェル

https://instagram.com/p/4jvLQHpXT0/

今パリで最もオシャレな地区だという北マレにある有名店です。ここらへんはユダヤ人地区でもあるので、ユダヤの方々御用達な食料品屋さんがあちこちに。ファラフェルも、そういう食べ物なんでしょう。きっと。

ベーシックなファラフェルは、豆で作ったお団子がゴロゴロ入ったピタパンサンド。超人気店らしく12時頃にはテイクアウトの行列が出来ていました。テイクアウトとイートイン、どちらかというとテイクアウトの方が人気なのは値段が少し安いからかな。(店内8ユーロ、テイクアウト6ユーロ)
お店のチャラくていかついお兄さんに呼び込まれ、イートインにしたんですが、満席だろうと何だろうと呼び込みの勢いを緩めないので、店内はカオスの様相。店員さんはみんな若くてかっこいい男の子でしたが、これもマレという土地柄だろうか。忙しいせいか、恐ろしいスピードで動き、呼んでもなかなか来ない外国仕様です。なべおさんは店員さんが名刺?でビールの栓を抜いたのを見て感動していました。

肝心の味ですが、ピリカラで美味しい!ボリューミーなのでひとつでけっこうお腹いっぱい。天気が良ければ店内じゃなくて、テイクアウトしてベンチで食べるのがいいかも。ちょっと安いしね!(←ユーロ高いからここ重要)

こちらのお店では、隣にいた女の子が日本人で、メニューの説明をしてくれました。その子は同じアジア系の女の子と一緒に来てたんだけど、会話はフランス語だったので、こちらに留学かワーホリで来てる子なのかなー?
仏語初心者としては、ちゃんと会話ができてるのが羨ましかったです。

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ミュゼ・ドゥ・オルセー

https://instagram.com/p/4oYEMGpXRM/

どうしても見たい絵があって、オルセー美術館に行ったのですよ。行ったのですが、肝心のその絵は無かったのですよ。なので次回のパリ訪問時はまた行こうと思ってるんですが、午前中はオルセー行って、外でランチして午後はどこに行こうか〜なんてなめてましたよオルセー。あんなに広いとは!!

こりゃ1日がかりだと、お昼は美術館内のレストランにしました。
ここは超おすすめ!特に(私のような)星つきレストランに憧れるけど言葉は心配だし、予約は怖いし、値段も高いし、ドレスコートとかあったりするでしょー?むりむり!なんて人には激しくおすすめ。
前菜+メインorメイン+デザートで22ユーロ。これにグラスワインをつけました。さすがおフランス、とにかくワインはどこも安くて美味しくてですね…話が逸れてしまいましたが、こういうミュゼ内レストランならば予約もいらないし値段もお手ごろだし、変な緊張感なく楽しめると思います。

そしてこのお店の何が良いって立地と内装!
陽の光がさんさんと注ぐ広々とした店内にキラキラ輝くキャンディーカラーの椅子。このエレガントかつ可愛いビジュアルを求めない観光客がいようか!
トリップアドバイザーの過去写真を見ると、椅子は最近変わったみたいですね。とにかく椅子が可愛い。このモダンさがクラシカルな良さを損なうと捉える見方もあるみたいですが、個人的にはこの椅子が店内のビジュアルを5割り増ししてると言っても過言ではないと思いました。とにかく素敵なレストランなので、ぜひぜひ行って欲しいです。

なお、接客は混んでるせいもあってか非常にビジネスライクでした。東海林のり子テイストのマダムがビシッとやってきてビシッと注文を聞き、お皿も有無を言わさず下げる!みたいな。
まあ、人に関しては、お店のクオリティに関わらず当たり外れが激しい土地柄だと思うので、あんまり気にしてないです。自分が楽しむのがいちばん。

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今回の旅は、とにかく現地の外食文化に圧倒された旅でもありました。
ランチも夜も、何人かでテーブルを囲みおしゃべりしながら飲み食いするという感覚が、日本とは全然違う位置付けにある感じ。
とにかく、食事の場でコミュニケーションをとるということが重視されているように見えました。
味だけじゃなく、そういうのも含めてその土地の食文化が出来上がるんだろうな。
日常の行為ひとつとっても、違いが出るもんだなあと非常に興味深かったです。