「パリよ、永遠に」外交とは


先日観た映画の話。「パリよ、永遠に」を観てきましたよー。
本当は「イミテーションゲーム」を観たかったのだけど、封切り直後だったせいかアカデミー効果か、映画館満席御礼でありまして…。この日は早めに帰らなくてはならないこともあり、急遽変更。よって、予備知識無しに飛び込みました。


舞台は第二次大戦末期のパリ。この頃のパリは、ドイツの占領状態にあります。市内のホテルに駐在しているドイツ人将校コルティッツは、あるときパリ壊滅作戦を命じられます。それは地下に大量の爆薬を仕込んで、パリ市内のあらゆる歴史建造物を大破させ、首都を壊滅させるという作戦。それを知ったパリで生まれ育ったスウェーデン総領事ノルドリンクが計画を阻止すべく秘密裏に説得を行う

という話。なんせ予備知識無しに観たもんだから、戦争ものらしい〜としか知らなかった私の無知さ加減。
この頃のドイツ軍は、ノルマンディ等々あちこちで大敗を重ねていて、戦況は非常に悪い。じわりじわりと連合軍も攻め込んできている状態です。こんな中、占領状態にあるパリを爆破したところで、軍事的には大きな得はない。レジスタンスの活動を抑えること、一時的な連合軍の足止めになる程度で、結局のところ数百万の市民を巻き添えにした責をドイツは負う事になる。なんてことをノルドリンクが説得し、一方で、しかし、ベルリンをはじめとした他の都市も壊滅状態にあるし、パリだけを守ろうと言うのは詭弁ではないのか。自分は将校であるし、命令に背く事はできない。長年の戦争経験で戦争というものを知り尽くしているし、訪れたばかりのパリ、しかも良くも知らない敵国を、国の命令に背いてまで守る義理は無い、とコルティッツが反論する。そんな風に交渉が続くのですが、このふたりの密室での会話がほぼ全てなのだよ…!
戦時中の話でありながら、戦闘シーンはほとんど無し。ひたすら、年を取ったふたりがホテルの一室で話し合いを続ける。しかし、これがまた面白い。

原題は「Diplomatie」仏語で「外交」ですね。外交による交渉、それがこの映画のメインです。
ふたりの会話がずっと緊迫していて、お互いに一歩も譲れぬ状態からどのように気持ちが変わって行くか、相手の気持ちに時に寄り添い、時に揺さぶり、時に脅しのようなことも言いつつ、決して冷静さを失わない、本質から逸れない。テクニックも根気もすごい。あくまで映画(原作は史実を元にした舞台)なので、本当にこんなやりとりだったのかは別として、外交ってものすごく高度なテクニックなのだなーと。これで決裂したり上手くいかなかったりして軍事作戦という乱暴な手法に出るのも、人間の心理としてやむなし、という気がしてしまう。だってものすごく頭を使うもの。投げ出したくなるよね。
だからといって軍事行動というのはすごく野蛮なやり方であって、人間なら頭を使って言葉で解決策を探そうぜ、というのが外交なんだけども。

この映画での発見と言えば、ヨーロッパ(この映画ではフランス)におけるナチス・ドイツがどう受け止められていたのかということ、そして外交、言論のあり方。
ヨーロッパ諸国は、ナチスの存在はものすごく脅威であっただろうし、実際に蹂躙されてきたし、日本の持つファシズムへの感覚とは嫌悪のレベルがもう全然違うのだなーと。ヒトラーはもはや狂人であって人ではない、という感覚だもの。でもって、外交にしても、戦争が終結した後に他の国々からどう受け止められるかをすごく強調していた。これはやはり、ヨーロッパは色んな国が地続きで存在する集合体だから、いかに争いを避けて利益を享受するか、妥協点を探るか、協調するかって部分が国の存亡に関わるんだろうなーと。
この感覚は、ヨーロッパから離れていて、しかも島国の日本にはあんまり無い感覚だな、と思ったのでした。
(まあ、だからたまに百戦錬磨の政治家のセンセイや知識層の方々がとんでもない差別的発言をぽろっとするのだろうけど。)

そんなわけで、とても面白い映画です。密室での会話は非常に高度で、頭が沸騰しそうになるし、集中力が切れて睡魔がどっとくる瞬間もあったけれど、とても良い映画だと思います。大人の映画と言いますか。
ただ、集中力と睡魔の問題があるので、できれば元気な日に観るのがおすすめ。コルティッツとノルドリンクが疲弊していくのと同様に、こちらも疲弊してしまうのでね…

https://instagram.com/p/0NRDIHpXSe/

なお、観たのはBunkamuraル・シネマだったんだけど、パリ壊滅作戦の地図もあって面白かったです。地理がわかるとなおのこと楽しめるねえ。こういうの好きです。

さて、今週こそはイミテーションゲーム観れるかな!

ルンバを購入して1年たちました

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丁寧な暮らし、生活は無理でした、という話を先エントリーでしましたが、だからといって粗雑な暮らしを正当化する訳ではないのです。というか、生活が雑になったり気を使わなくなると、心身も荒れるのですよ…!例えば、水周りが汚れっぱなしだったりお風呂のカビが放置されてたりするの、精神衛生上ものすごく良くない。これは風水でもなんでもないんだけど、明らかに心が荒むし生活が乱れるというか。やっぱり全く気を使わない、雑然としてるのOK!っていうのは、おおらかなんだけど方向性が間違っていると感じてる次第。

で、どうしたらいいのかなーと考えたら、手抜きは手抜きでも、粗雑ではなくこだわりの時短になるのが大事なのではないかな、と。

私のような見栄っ張り&神経質の場合、やっぱり丁寧な感じの見栄えは欲しいわけですよ。そんなに来客が多いわけでもなし、誰に見せびらかすこともないんですが、やっぱりね、「毎日忙しいのにきちんとしててすごいね!」って雰囲気だけでいいのです。

じゃあ、どこにこだわるの、と言えば、私の場合は床と水回りの清潔具合。特に床は面積が広いので、キッチンみたいにザッと拭いて15分でキレイ!とはならないから困る。床に髪の毛とかパン屑とか落ちてると、やっぱり気持ちが萎えるんですよね。私の場合書道をやっているので床を使うことも多く、下敷きが汚れまくるストレスたるや……。

で、ルンバを買った話。
なべおさんは当初必要ないというスタンスだったのですが、当時は週1で掃除機をかけることすら難しい状態になりつつあって、ハンディモップで対応してたんだけどハンディだと限界があるし。モップ、床掃除にはとてもいいのだけど、床って髪の毛や食べカス等のモップにはヘビーなゴミも結構落ちてて、瞬く間に限界を迎えてしまう。そんなことを毎日切々と話し続け、最終的に半額出すからと3万円渡したところ、「お前の本気、しかと受け取った…!」(ほんとにそう言った)、と3日後にはルンバ到着、という流れ。

ルンバ、購入してよかったです。2013年の年末に買いましたが、その後1年ちょっと大活躍。作業効率が悪いとか、掃除機より性能が劣るとか良く言われているようですが、いやいや充分でしょ!だって出勤して帰宅したら床キレイになってるんだよ!!一生懸命頑張ってくれていじらしいよ!!
日によってはサボっているのか、一部掃除し忘れの部分があったりはするんだけど、それは次回にすればいい訳で。不在時に掃除をしてくれるって本当にありがたい。細かい隅っこなんかも、くるくる回るブラシでかき出して、思いのほかキレイにしてくれます。もちろん人の目と手でピカピカにするのとは違うけど、それでも充分だよ!面倒な家具の下とかもルンバの高さが合えば入って掃除してくれるし!床の凹凸も、コットンラグ程度なら全然大丈夫。
難点は、家具にぶつかるということでしょうか。ルンバ自体が察知してゆっくり当たることもあるのですが、上手く判別できないときはどーんとぶつかっています。椅子の足、テーブルの足にはよくぶつかる気がする。傷つくほどではないのだけど、素材にもよるかもなので、そこは注意した方が良いです。まあうちは全く気にしておりませんが。あ!あと!ルンバに頼りまくって掃除機を捨ててはいけません。ルンバ自体もフィルターが汚れたりして、掃除してあげなきゃなので。ここらへんの手間をどう捉えるかだと思うんですが、それでも私はルンバを推すよ…!

なお、我が家は機能はシンプルで良し!と630(上)を買いましたが、購入当時には無かった上位モデルの880(下)もいいよね…。値段は張りますが、ルンバのお家である充電ドックに誘導する機能がついてるとか、ブラシの性能が上がったとか。うわー。気になる!!公式サイトでここらへんの機能比較をして、自分の家に合うのを探すといいと思います。↓↓↓


純正アイテムじゃないけど、ルンバ用のステッカーもあるのか。可愛いかも…。今の無機質なロボ感も好きだけども。 

なんだかこだわりの時短というよりもルンバのススメになってしまいましたが、おすすめです。ルンバ最高!

ラッセルホブスの電気ケトルを買いました。

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数年越しで欲しかったものを買いました。それは電気ケトル
その昔、私となべおさんが一緒に暮らし始める時にこれは買わねばと吟味して買ったのが電気ケトル。今から9年前の話です。当時は今よりも選択肢が狭い…というか、そもそも生活家電に対する知識が本当に少なくて、電気ケトルと言えばティファールしか知らなかったのですね。でも、当時のティファールって容量のわりに巨大だったのですよ。取っ手も太くてモッサリしてて、全体的にかさばる感じ。なんかこう、もっとシュッとシャープな電気ケトルが欲しいよーと自分なりに探して探して選んだのが、エレクトロラクスでした。

Electrolux コードレスケトル EKT3022

Electrolux コードレスケトル EKT3022

 

これね、軽いし、ティファールよりもずっとスッキリしたデザインでとても良かった。すごく気に入ってました。というか、今もなかなか良い買い物だったと思っている。

が、その数年後、もっとかっこいい電気ケトルを発見したのですね。それが今回買ったラッセルホブス。
スッキリしたステンレスのミニマムなデザイン、細口、すーーーてーーーきーーー!!欲しい!!!となったのですが、我が家には吟味に吟味を重ねて買ったエレクトロラクスが。しかも素晴らしい働きっぷり。じゃああれだな、壊れて新調するときはラッセルホブスだな、とそのまま使い続けることさらに数年。…ぜんぜん壊れないのね。超頑丈エレクトロラクス。長持ちという点でも素晴らしい買い物だったと言わざるを得ない。我が家の家電で最も長生きなんではないかと。すごいなーエレクトロラクス。ほんと壊れないね……!

ところで、我が家ではなべおさんだけがコーヒーを飲みます。かつてはブルックスの個装のを飲んでましたが、ここ2年くらいは近所に出来たこだわりのコーヒー屋さんで豆を買ってですね、ひとりサイズの小さいカリタのドリッパーを買ってきてせっせと淹れております。やはりいい豆だと美味しいんだそうな。ちなみに酸味がなるべく少なくてガツンとビターなのが好みらしいです。コーヒー好きな夫を持つとコーヒーの美味しい喫茶店に行きたくなるわけで(自分は飲めないのに)、新宿伊勢丹そばに素多亜(スタア)というクラシックな喫茶店があり、上品なマスターが一杯一杯入れてくれるのですが、そこのカウンターでじっと眺めていると、お湯を注いで蒸らすと、豆がふわーっと膨らむんですね!それが何とも素敵で、キビキビ動くマスターの手元を見ながらお茶を飲めるなんて、すごい贅沢な時間だな〜なんて思ったり。なべおさんもとても感動していました。それが今回の件と何の関係があるかと言いますと、コーヒーにこだわりアリのなべおさん、家で淹れるとき、エレクトロラクスのポットからドボドボと注ぐのですよ……!

こだわりの豆と一生懸命選んだドリッパーを使って、なんでそこ適当にするかな!素多亜のマスターを見ただろう!!と問うてみたのですが、全然意に介さない様子。何故…何故なの……と、見ている私の方がモヤモヤする日々(飲まないのに)。そんな毎日が続き、ついに決意しました。ラッセルホブスの電気ケトルを買おうと。
エレクトロラクスが現役なので、かなり迷いました。しかし、しかしだね、私は細口の電気ケトルが欲しいんだ!!毎日夫がコーヒーを淹れるのをモヤモヤする気持ちで眺めたくはないんだ!!!  

Russell Hobbs 電気カフェケトル 1.2L 7300JP

Russell Hobbs 電気カフェケトル 1.2L 7300JP

 

そんなこんなで届いたラッセルホブス。
いやー、いいですね。シャープな雰囲気のステンレスボディ。美しい曲線の細口。1.2Lタイプを買いましたが、復刻している1Lも素敵だし、一番小さい0.8Lもコンパクトで可愛らしい佇まいです。ちなみに我が家は1Lのものを使っていて、今回大は小を兼ねる的に1.2Lにしたけれど、普段2人分のお茶を飲むならそこまでの容量はいらないかなーと。しかし一番大きい1.2Lもスッキリ省スペースです。縦に長くて底の面積は小さいので、全然大きさを感じない。古女房を捨てて若い女に走るのか……!と友人に言われ、すごい罪悪感だったんですが、良いものはいいよ!!


細口なので、今までよりも高い位置から注ぐ感じ。心なしか優雅な感じがしてとても良い気分です。ええ、コーヒーも細口からお湯を注ぐことが出来るようになりました……が、なんと豆を切らしているそうで、ふわっと膨らむコーヒー豆を見るのは少し先になりそうです。

これは私のこだわりなんですが、とにかく身の回りは気に入るものだけを置いておきたい。目に入るものに愛情を感じられるかどうかって、精神状態にすごく影響を与えると思っています。
うん。満足のいく買い物でありました。

新宿の素多亜はコチラ。伊勢丹が近くいつも込んでるのですが、運良く空いてるときに行けたらとても居心地のいい喫茶店だと思います。
↓↓↓

素多亜

丁寧な暮らしは無理だった話

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なべおさんからホワイトデーにこんなに可愛いチョコもらっちゃったよー!
フランスからやってきたコケティッシュなにゃんこ。伊勢丹でもみくちゃにされながら選んでくれたらしい。毎年ありがとう!だいじに食べるね。
しかしいつも思うけど、お菓子の質やブランドにこだわるのは男性より女性なのだから、ホワイトデー商戦はもっと白熱しても良さそうだよね。もっと売り方を変えて男性にもアプローチすればいいのにな。

我が家は夫婦二人暮らし、フルタイムで共働きです。お互いに帰りは通常夜の20時過ぎ。そこから夕飯を食べて家事をしてお風呂に入って寝ます。なべおさんも私も会社勤めですが、お互いに他の仕事も持っているし習い事もしているので、土日は会社員としての出勤はないものの、他の仕事に出かけたり、勉強をしたり。平日にの帰宅後も空き時間に仕事をしたりするし、わりあい多忙な日々を過ごしてると思います。


前のブログを読んでいた人ならご存知だと思いますが、私はかつて今以上に多忙な日々を送って心身ともに疲れ果てて倒れたことがあり、その回復に数年を費やしました。多忙期のメモ書きが残っていて、それを見ると、毎日出勤は9時前、退勤は0時前後、休日も朝から晩まで出勤なんて状態(代休はなし)で、睡眠時間の短さは言わずもがな、食事も朝はバナナ1本、昼は玄米ブランのみ、夜は食べない、という平日を過ごし、当然痩せるので土日に食べ溜めるという感じ。家事はほとんどできる状態じゃなくて、ほぼ100%なべおさん頼みでした。身体を壊してからは毎日ぐったり寝込んでいるか、ぼんやりしてるか、アクティブな日は散歩したり出かけたりはしたけれどすぐに疲れてまた寝込んでしまうので、やっぱり生活の諸々にまで気が回らず、なべおさん頼み。なんだかんだでやっと人間らしい暮らしをする気力が出てきたのが3年半くらい前で、それまでの生活から得た教訓は、衣食住に心を配って暮らすことがいかに大切であるか、生活スタイルがいかに心身の健康に直結しているかということでした。

そこから、丁寧に暮らすこと、スローライフじゃないけど、日々の家事や炊事、余暇の過ごし方や生活環境ひとつひとつにちゃんと手をかけることに興味を持つようになり、試行錯誤の日々。
贅沢じゃなくても手をかけた上質な食事、整頓された部屋に、適度な運動、などなど。折しもそういった書籍や雑誌がかなり増えていて、情報が身近だったってこともあります。それまで目を向けてこなかった生活そのものの質を上げていくことは心身の健康に繋がるため、ひとつひとつきちんと向き合っていこうと思ってたのですね。

ですが、丁寧な暮らしはとにかく時間がかかる。家を片付けるにも料理を作るにも洗濯するにも、ゆっくりお茶を飲むことにすら!とにかく、手間ひま惜しまないということは時間がかかると同義のことが多い。心身のゆとりを得るために丁寧に色んなことに向き合っているというのに、ゆっくり向き合っている時間がどんどん他を圧迫していく。ちょうど3年くらい前から、趣味だった書道のアシスタントを隔週でするようになり、自分の勉強以外にそのための準備の時間が必要になりました。お稽古と指導を合わせると、土日両方を休めるのは月に1回か2回。1回の稼働時間は短いものの、移動距離が長いので1日潰れてしまう。平日は当然会社員としての仕事があるので、夜21時22時に帰ってきてから、夕飯作り、お風呂掃除、洗濯、食器の片付け、とフルコースあった日には、本当に分刻みのスケジュールを立てないと無理。(私は寝ないとダメなので、できれば0時までに寝たい)
あれ、心身のゆとりのために丁寧に暮らしたいのに、いつの間にか暮らしに追われて心身が蝕まれている…?

そんなこともあり、最近はまたも路線変更。手を抜けるところはとにかく抜こう!いちど手をかけた物事の手を抜くというのは結構精神的に負担大なのですが、そうでもしないとどんどん疲弊してしまう。

我が家がしたことといえば、まず引越し。通勤電車が殺人的に混んで体調を崩しかけたため。駅前のイオンと決別するのは辛かったけど、これで帰宅が1時間近く早まり20時前後に。引越し先はとにかく交通の便重視。電車もバスも本数がものすごく多く、前ほど混まないし時間も短い。家には食洗機がついていたのでそれもフル活用。あと、かなり悩んだけれだもルンバも買いました。土日も開けることが多いと、いつも掃除機は後回し。ルンバは眺めているとかなりもどかしい掃除っぷりですが、それでも不在時に家をきれいにしてくれるありがたさよ!ルンバを稼働させるために床を片付けるというおまけもついてきます。あと、最近はタオル類は洗濯機の乾燥機能を使って乾かしています。これで洗濯物を干す時間短縮に。

うちは夫婦だけで子供もいないし、そんな楽していいのだろうか…と少し後ろめたく思ったこともありましたが、いいのです。だって時間がぜんぜん足りないんだもん。やってもやっても終わらない家事と書道の課題提出で夜な夜な泣きながら書いて、なべおさんにズルズル引きずられながらベッドに移動していた日々をこの先何十年も続けるとか、絶対むりー!
一応、食事だけはあまり手を抜きたくない…というか、時間がかかる料理を作るのが好きなので、そこは趣味として手間をかけます。でも出汁は水出しにしちゃったり、スーパーで冷凍野菜を買ってストックしたり。最近はネットスーパーも使うようになりました。まだ勝手がわからずおそろしく非効率なやり方になってるんだけど、いずれは…使いこなせるはず……!

そんな訳で、丁寧な暮らしというのは私にとっては身の丈に合わない贅沢だということがわかりました。憧れるけど、今のように他にやりたいことだらけの生活だと当分は無理だなあ。いつかもっと時間のやりくりが上手になってもっとゆとりが出れば、実践してみたいなーとは思うのだけど。それは当分先の夢になりそうです。

そうそう、だいぶ前ですが読んだ本。  

働く女性のキッチンライフ (だいわ文庫)

働く女性のキッチンライフ (だいわ文庫)

 

小林カツ代さんの時代は今よりもっと家事に手間がかかって大変だったと思うのだけど、やっぱり当時の働く女性もあれこれ工夫をこらしていたんだなあ、と。料理の事以外にも、子育てとかあらゆる時短方法とか、色々載っていて面白いです。

 

FOREVER NEW お気に入りおしゃれ着洗いをリピート

洗濯って人によってやり方がさまざまだと思うんですが、私の場合、下着とドライマークの洋服はおしゃれ着用洗剤で別に洗っています。量が少なければ手洗い、多い場合は洗濯機のドライコースで。
洗剤は長いことエ◯ールを使ってたのだけど、ひとつ不満が。なんか、汚れがイマイチ落ちない気がする…。おしゃれ着用だから洗浄力が弱いのか、柔軟成分のせいで柔らかく仕上がってそんな気がするだけなのか、真偽のほどは謎ですが、一度気になり出しちゃうとエンドレスで、新しい洗剤を探していました。 

で、見つけたのがこちらのフォーエバーニュー。

粉石鹸で洗面器にぬるま湯をはってティースプーン1杯を投入、洗濯物を漬けて5分ほど放置。あとは普通にすすいで干すだけ。柔軟成分は入ってません。

たんぱく質汚れに強いそうで、とにかくそこが気に入ったのです。下着類は肌に密着するから、皮膚から出るあれやこれやで汚れるわけで、それらをスッキリさせてくれるとは心強い。お湯への溶け具合も大変よろしい。冷水だとちょっと溶けづらい印象ですが。洗い上がりはシャッキリぱりっとする感じ。柔軟成分が入っていないせいだと思いますが、私の場合、柔軟剤が苦手ということもあり、柔らかくない仕上がりの方が好き。香りもいわゆる「外国の石鹸」系ですが、それもまた好きなので問題なし、というかむしろ好ましい。パッケージもいい感じです。

ということで、今回は2回目のリピート。1回の使用量が少ないので、けっこうもつんだよね。使用感が好きなので、もうエ◯ールには戻れないなーと思っているところ。もちろん、好みがあるので、柔らかな仕上がりが好きな人には良いのだと思うけども。

あ、楽天の方が単価は安いですね。送料がかかると高くなっちゃうので、送料無料になるよう5400円以上まとめ買いがオススメですな。

それにしても、洗濯って人によって全然こだわりが違って、話を聞くとびっくりします。我が家は下着とドライマーク以外は全部一緒くたに洗うのだけど。柔軟剤は入れず、シンプルに洗剤のみ。ちょっと前まで香り付けのアイテムを使っていましたが、最近は止めてしまいました。たまーに酸素系漂白剤を混ぜたりします。頻度は2日に1回。タオルだけは乾燥機能で乾かしちゃいます。つい最近まで干してたんだけど、部屋干しが基本なので、乾きづらいと嫌なニオイになっちゃって、煮洗いして滅菌しなきゃいけなくなるのが大変なので…。
人に聞くと、頻度も人それぞれだし、色の濃い物は分けるとか、干す時は裏返すとか、ブラジャーも一緒にガラガラ洗濯しちゃうなんて人もいたり。洗剤も石けん系とか香りが良い物とか、柔軟剤は必須!とか。

我が家は最近はシンプルに落ち着いています。メインの洗剤はハイジア。下着やドライマークはフォーエバーニュー。柔軟剤は使わず、たまに使う酸素系漂白剤はシャボン玉石けんの物。しつこい汚れにはウタマロ石けん。色々使った時期もあったけど、性格的に細かい使い分けとかできないので…。
洗濯ひとつとっても、その人の考え方が如実に出るなあ、と面白いところであります。

春を先取りしたい。

金曜くらいまで春の気配だったのに、いきなり寒の戻り。寒いよー寒いよー。
夏が大の苦手なので、比較的冬の方が元気な私ですが、さすがにこの時期になるとあたたかい日々が待ち遠しくなる。冬はもう飽きたよ…

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花屋さんはもう春の花がたくさんで、ミモザが店頭にあったので、暖かさにウキウキしてさっそく買いました。花のつき方がバランス良いもの、と選んだら、1mくらいある巨大な枝をチョイスしてしまい、持ち帰るのが大変だったのですが、おかげで部屋の一角が春爛漫です。花瓶に入りきらない分はドライフラワーにしようと吊るしてみたり。なべおさん曰く「収穫祭みたいだね!」それは秋では…?しかしホルムガードのフラワーベースは使いやすいですね。これも買ってよかった物だな。

最後に追加した項目-240

春のお菓子も季節先取りで。桃の節句にはもちろん桜餅!関西風という道明寺も、関東風のペロっと巻いているタイプも好きなので2つ食べました。なべおさんがあんこ嫌いなので、いつも私がふたつ食べるのだ。
加藤益造さんのフラワープレートとIKEAのペーパーナプキン、去年買った桜色の湯のみ茶碗が桜餅とばっちり合って、その組み合わせの可憐さに悶絶。桜色ガーリー!!かわええ……!!湯のみ茶碗、愛知の若手の女性作家さんのものなのだけど、お名前を失念してしまった…。食洗機も使える優れものなのです。しっとりとしつつもマットな質感が、触っていてなんとも気持ちいい。色もとても美しいです。ああ、どなたか知っている方がいたら教えてください。湯のみ以外の器もとてもステキだったのですよ…!

最後に追加した項目-244

うちの近所には常設で全国の銘菓売り場があるんですが、そこで私が世界一美味しいきんつばだと思っている中田屋のきんつばを発見。しかもさくら!!!!!
白あんに、ぽちっと桜の塩漬け。ああなんて可憐な見た目…!これは奥田章さんのお皿が合うのう…と置いてみたら素晴らしい佇まい。味も上品で美味しかったです。豆がぷりぷりツヤツヤ!中田屋のきんつばは、ノーマルタイプもすごく美味しいので、小豆好きな人には是非食べていただきたい。とにかく豆が全然つぶれてなくてプリプリなんですよ!甘さ控えめなのも良いです。公式オンラインショップでしかお取り寄せできないと思ったら楽天のお店でも取り扱いがあるのね。さくらもずんだもある!特にさくらは期間限定だし、和菓子好きな人へのホワイトデーのお返しにも良いと思います。

そんなこんなで春待ちの日々。
今月末には桜も咲き始めるかな。そしたらお花見だな。
待ち遠しいですね〜

風邪対策

風邪をひきました。
年末年始のインフルから、まだ2ヶ月しか経っていないというのにどういうことなの。体力がないので疲れやすい方なんですが、いつも風邪を引く前に封じ込めるタイプなので、風邪は滅多にひかない。ゆえに、非常に辛かった。だいぶ治ってきましたが。
風邪はひきはじめが肝心。今はちょうど寒暖差が激しい季節の変わり目。花粉で弱ってる人も多いだろうし、私の風邪対策をば。いま絶賛風邪っぴきだから説得力ないかもだけど、普段はこれでいけるんだよー。

【第2類医薬品】銀翹散エキス顆粒Aクラシエ 9包

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まず、私はだいたい喉(正確には鼻の奥)がイガイガするのがはじめの一歩なので、そこでサッと銀翹散(ぎんぎょうさん)という漢方を飲みます。これ、恐ろしく不味くて少々高いんですが、喉痛い気がする…って時には効果てきめん。薬局で買うよりネットで買う方が断然安いので、数箱買い置きして、会社にも置いています。この段階ではスピード勝負。いつでもどこでも、もしや…?と思った時点で飲む。ここで、違うかも…とか、ちょっと様子を見よう…なんて悠長に構えてたらダメです。とにかく先手必勝。

【第2類医薬品】葛根湯エキス顆粒Sクラシエ 30包

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なお、寒気なんかからくる人は、葛根湯がおすすめ。これも先手必勝。葛根湯に至っては、肩が張ってるなーとかなんか冷えるなーって段階で飲んでも問題なしです。症状がはっきり出る前に飲むのがだいじ。

で、この後はとにかくよく寝る。なるべくご飯は軽めにして夜は早く寝てしまいましょう。睡眠に勝る特効薬は無し!
…なのですが、そうもいかないことが多いと思うので、普段と同じ生活を送らざるを得ない場合は、寝る前に若甦のお湯割りを飲んでベッドに入る!

【第3類医薬品】若甦ノンカフェ内服液G 30mL×5

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こちらも結構なお値段なのですが、これを飲んで寝ると体がポカポしてぐっすり眠れる。睡眠時間を確保できないならばせめて質を高めよう作戦ね。寝る前なのでノンカフェがおすすめ。見た目がどうにもアレですが、味は意外とクセがなく、普通の栄養ドリンク感覚で飲めるかと思います。これも我が家では常にストック。でもたまにしか飲まないよ。てか、飲めないよ。

そして翌朝、スッキリ目覚めたらそれで良いのですが、なんかやっぱり身体が疲れてるよーって時は、やっぱり寝るのがいちばん…なのですが、そうはいかない時は、活蔘28の出番。

明治 6年根高麗紅参活參28 50ml(4987222760362)

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価格:680円(税込、送料別)

【第3類医薬品】活參28 50ml

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これはもう、値段も値段だし最終手段なんですが、効くんですよこれがまた。これでパワーチャージして何とか1日しのぎましょう。でも、これで油断すると寝込むことになるので、なるべく早く寝るとか、お酒は控えるとか、ちょこちょこ注意はした方がよいです。

なんてったって、風邪の原因は免疫低下してるところにウイルスが侵入したことであり、弱った体を回復させるには睡眠が一番なんだから。基本的に疲れは寝ないと取れないよ、ということは、ここ数年で身をもって痛感した教訓。肉体的な疲れだけじゃなく、精神的な疲れにも睡眠はだいじ。疲れたら寝るのだ。それができないときのドリンク剤とか薬です。

あともうひとつ、とても大事なこと。食事はなるべく控えめに。
特に寝る前にたくさん食べるのはNGです。1食くらいなら食べなくてもいいくらい。消化の負担ってわりと大きいので、寝る前にたくさん食べると風邪の治癒にパワーが分配されません。具合が悪い時こそちゃんと食べなきゃ!って人は、具合が悪い時はまず内臓の負担を軽くして、元気になってからモリモリ食べるべし。ただでさえ具合が悪いのに酷使しちゃダメなのです。特に大人はそうだと思う。

以上、私の風邪対策。
幸い今日(土曜日)は予定がないので、ゆっくり休んで治します。結局だいじなのは睡眠と休養。
みなさんもお気をつけて。では!