日本に帰ってきました

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今朝、日本に帰ってきました。
カラッカラに乾いた土地から梅雨まっさかりの日本に帰ってきて、飛行機から降りたときは、そのあまりの湿度に全身がうっすら濡れているような感じがして気持ち悪かったのですが、夕方にはすっかり慣れてしまった。
生まれ育った土地への順応は早いのでしょうか。
久々に湯船につかり、シャンプーの泡立ちも良いし髪もツルツルさらさら!
フランスも楽しかったけど、日本もやはり良いなあとしみじみ感じています。

さて、パリ記録の続き。
5日目は、前日休館日だった国立自然史博物館へ。
ここは今回どうしても来たかった場所。写真で見た進化の大ギャラリーが本当に素晴らしく、実際に見てみたかったのです。

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あらゆる動物の骨格標本や剥製がずらりとならぶ博物館。ものすごい数です。
いちばんの見所は、アフリカゾウを先頭にずらっと並んだ剥製で、その迫力たるや。博物館内は吹き抜けになっているので、上から見下ろすこともできます。
こういう博物館は日本では絶対に見ることができないので、本当に行ってよかった。

さて、その後は同じ敷地内にある動物園に行こうかと思ったのですが、この日の予報は気温39度。
さすがにムリムリ〜とカルチェラタン周りでランチの場所を探して散策し、ブラジル料理のお店で食べました。暑いのでワインの美味しいこと!

しかし本当に毎日毎日暑くて。
湿度こそ低いものの、さすがに40度近くなると日陰でもかなり暑い。地下鉄は蒸し蒸し、バスはサウナ状態、空気もよどむし、とてもじゃないけどアクティブに動ける気候ではなくて、行くのを断念した場所もけっこうありました。
まあでもそれも思い出ですね。

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そして6日目。
この日はジャパンエキスポに行こうと思ったんですが、なんせこの暑さ。電車に乗るのも混雑する会場に行くのもなんとなく憚られたため、朝からオルセー美術館へ。
暑さを見越して派手なホルターネックを着て行ったら、手荷物チェックのおじさんに「very nice dress!」と褒めてもらう。やったー!英語だけどな!

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オルセー美術館もまた広くて、午前中でサクッと観て、モンマルトルの方に行きたいビストロがあるからランチはそこに移動しよう、なんて思ってたんだけど、全然甘かった。
ランチ時間帯には半分しか観終わってなかったので、休憩を兼ねて美術館内のレストランへ。
ここがねー、本当に美しくて!
陽光が差し込む明るいフロア、優美な天井画、キラキラと輝く椅子。料理は前菜+メインorメイン+デザートで22ユーロなので、決して安くはないのだけど、美味しかったです。レストランだけど肩肘張る雰囲気ではないし、予約もいらないし、おすすめです。
5階のカフェも雰囲気が良かった!

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この日は美術館のあと、マレをウロウロまわり、行きたいお店で買いもの。
今回いちばん良かったと思ったのはマレ地区とオペラ〜モンマルトルのあたり。が、色々夢中になってしまい街の写真をちっとも撮っておりません…なんて残念……
小さなセレクトショップがちょこちょことあって、どこも感じ良くて素敵でした。
ちなみに、有名なmerciには行っておらず…なぜ行かなかったの私…!

次記事では、行ったお店などなどをご紹介できればと思います。

まだパリにおります。

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灼熱のパリからふたたびこんばんは。
暑いです。パリ。今日は気温が39度まで上がったとか。日本でもこんな気温経験したことないよ…
パリっ子たちは真夏でもさんさんと日が照るテラス席に座るんだぜ!日焼け命なんだぜ!なんて言いますが、さすがにみんな日陰にいたよね。
しかもこの国は民家やカフェはもちろん、地下鉄もバスも冷房がないので、このままじゃ人がばんばん死ぬんじゃないだろうか。
本来ならこの時期も、夜間早朝は10度台まで気温が下がるそうですが、今夜は熱帯夜になりそうです。

さて、パリ3日目〜4日目。
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オランジュリー美術館に行き、前回の旅ではチラ見するだけだったマドレーヌ寺院へ。こんなに巨大だったのね!とびっくり。こういう大きな教会を見ると、宗教の力はすさまじいな、と肌で感じる。そりゃ争いも起きるわけだよなあ。もちろん、そんなこと良いわけないのだけど。
この日の昼ご飯は、1区でいちばん安いというビストロヴィクトワールへ。

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名物だという砂肝サラダと鴨のコンフィ。お酒もつけて、26ユーロくらい。本当に安い!
もっと美味しいお店も、もっと安いお店もきっとあるんだろうけど、ここは値段と味のバランスが素晴らしい。入った時には誰もいなかったけど、お店を出る頃には満席でした。

で、その後、グランパレで開催中のゴルチエ展に行こうと思ったのだけど、あろうことか私、グランパレとパレロワイヤルを間違うという失敗をしてしまい、灼熱のパリを行ったり来たり。ちなみに前日は、ポンピドゥーセンターとモンパルナスタワーを間違うという失敗をしております…。地図を読めない私だけど、まさかこんな間違い方をするとは、となべおさんも呆れ顔。そりゃそうだよねえ。

そして翌日は、ずっと行きたかった国立自然史博物館へ。
が、そこもなんと休館日。3日連続であれこれ間違い、さすがに落ち込んだけど、気を取り直して用事のあるマレへ向かって名物のファラフェルを食す。
すべての写真-10726 大人気のお店で人が並んで店内も満員にもかかわらず、客引きのお兄さんはどんどん店に案内し、店員さんたちも大忙しの様子。美味しかったです。もっと涼しければテイクアウトしたんだけどなー。
その後、ギャラリー見学をし、色々話を聞かせてもらった後は、せっかくだからオルセー美術館でも行くかね、と移動したのだけど、チケット購入で長蛇の列!!!
足は棒のようになっていたし、疲労困憊で炎天下のチケット売り場に並ぶなんて無理無理!と、ちょっと遠いけれど同じ左岸だし、と、前々から行ってみたかったチーズ屋さん、キャトルオムへ移動。
ここでピスタチオ入りのブリと、くるみのリキュール漬けのチーズを購入。だいぶ欲張って買ってしまったけど、夕食で食べてみたら美味しいのなんのって!!!特にクルミのリキュール漬け、びっくりするくらいに美味しい。

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ちなみに、本日(5日目)の夕食は、スーパーやマルシェで買ったフルーツと、キャトルオムのチーズ。

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メロンとさくらんぼは日本と比べても遜色なし。ペッシュ・プラット(ぺちゃんこなので、勝手にペチャモモと呼んでいる)という桃も食べてみましたが、こちらは日本の桃にはかなわないな…。いちごも美味しかったけど、やっぱり日本のいちごはすごいなーと思った次第。

今回の旅は食に恵まれていて、あれこれ味を試せるアパルトマン滞在は大正解だったな。

パリ滞在ものこりわずか。あと少し、楽しみます。

パリに来ております

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ずっとバタバタしておりましたがお久しぶりです。
ただいま、パリに来ております。

今回の旅は、アパルトマンにて「暮らすような旅をする」こと。
…というか、3年前にパリ旅行に来た時、外食続きに限界を感じたこと(高い上に量が多い、肉中心になる)、パリ市内のホテルはどこも狭いこと、等々から色々調べて、パリには短期で借りられるアパルトマンがあることを知り、さらにこれが意外と安いということで、日本人オーナーの部屋を探して今回のアパルトマンホテルにしました。
今のところ非常に快適。
とにかく、家で料理が作れるというのはものすごくものすごくポイントが高いです。
初日にくったくたに疲れているとき、ラタトゥイユだけ作って食べましたが、日本の野菜と違って身がガッチリしっかりしていて、香りも個々の主張がすごく強い。玉ねぎの歯ごたえは煮てもかなりあるし、ズッキーニはなんだかホクホクしていて芋っぽい、等々違いがあるのが面白いです。

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今日はマレのマルシェに行って野菜と果物を調達。
仏語を習ってるくせに、やはりまだまだ拙い私なので、フランス語で話しかけて英語で返される、なんて旅行者あるあるが連続しておりますが、まあそれは仕方ない。
必死すぎて写真も撮れなかったよー

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お昼はサンジェルマン・デ・プレのル・ルレ・ドゥ・ラントルコートへ。
ここはフランス語を教えてくれているにゃんこ先生に聞いたのですが、メニューはサラダ、お肉、フライドポテトの1種類のみ。秘伝のソースをかけたお肉は2回に分けて提供されます。
すべての写真-10673 パリ市内に3店舗あるメジャーなレストランなのですが、予約ができないので、開店の12時ちょっと前から数組がじりじりとお店ににじり寄ってゆき、開店と同時に着席。すぐ満席、ってことはないものの、45分くらいでほぼ満席、くらいにはなっていました。

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私たちはレアで注文。
出てきた赤身肉の柔らかいこと!
秘伝のソースは、バジルと生クリームとほんのりココナッツが香る酸味の効いた味。とはいえ、秘伝なので詳細レシピはわかりません。ポテトもじゃんじゃん盛られるよー。
日本じゃなかなか柔らか赤身肉って食べないので、すごく美味しかったです。ソースの味も好きだわー
店員さんの服もシックなメイド風ですごく素敵でした。担当してくれたマダムもおしゃべりで楽しい人だったし!

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満腹になったあとは、ポンピドゥーセンターに移動し、ギャラリー見学。
色々話を伺って、部屋に戻戻ってモンマルトルへ。すごく近くて、歩いて5分10分で行けてしまう。
前回行ったときは雨だったのだけど、晴れると全然雰囲気も人の量も違う!サクレクール寺院に向かう道は初詣の参道のごとき混みようでした。

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ちなみに今日はすごく暑くて、おそらく日本以上の気温。カラッとしているものの、やっぱり体にこたえる…。気温が高い分、冬より湿度が低いんじゃなかろうか。とにかく肌はパリパリになるし、あちこち痒いし、喉も乾く。
そして昼のお肉が効いていて、せっかくマルシェで買った野菜も食べれそうもありません。夕飯は抜きだなー。

明日も暑いみたいですが、まだまだ楽しみたいと思います。
あ、あと、部屋のWi-Fiがさっき何故か急に受信できなくなったので、それも聞いておかねば。もう夜遅いから明日だな…。
フランス語も頑張ります。

楽天スーパーSALEで旅準備

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↑3年前のパリ写真。カフェスタッフがお客さんとおしゃべり。おじいちゃんだけど背筋がシャンとしてものすごくかっこいい!

パリ旅行に向けて、徐々に準備を進めています。

折しも楽天スーパーセールということもあり、この機会に足りないものをいくつか。

★トラベルオーガナイザー

パスポートやらお金やらをまとめて入れられる小さいポーチ。今まで特にこういったものは用意してなかったんですが、飛行機内で色々申請書類を書くときや出入国審査のときに毎度毎度モタつくんですよね…。
まとめておけたら便利だなーと思って買ってみました。多分利用は飛行機内のみで現地で使うことはほぼ無さそうですが、円やチケット類をまとめておくつもり。あと、日本でもライブとか旅行で使えそうです。

★軽量折りたたみ傘

手持ちの折りたたみ傘は重いので、旅の荷物はなるべく軽く!ということで。
近所で現物を見てとても良かったので、柄が揃っているこちらで。90gだよー!超軽い!!
折りたたみ傘なんて1000円くらいで買えるんですが、私は軽さがだいじ。先日デパートで同じくらいの重さのを見つけたのですが、そちらは7000円でした。買う前にこの商品を見つけられて良かったです。

あとはお財布……これは迷っててまだ買ってないのですが、こちらの旅行財布がとても良さそう。
 
でもなー値段がなー。スリに遭ったら後悔する値段です。すごく良さそうなんだけど。
ジップロックのスナックサイズがお札入れにちょうどいいらしいので、いっそのことそれでもいいかな、なんて思ったり。私の大好きな平野レミさんもジップロックらしいし…これは悩む……

ジップロック フードバッグ (スナックバッグ) 40枚入り DW71144

ジップロック フードバッグ (スナックバッグ) 40枚入り DW71144

 

しかしこれも楽しい悩み。
旅行のために一生懸命働きます!

楽天買ってよかったもの

https://instagram.com/p/3AqRJ2pXb6/

↑先日ピクニックに行ってきました。おとなのピクニックは楽しい!

楽天スーパーセールですよ!最近は買い回りも多く、スーパーセールのありがたみも減りましたが、やはりセールはうれしいもの。

買ってよかったものを紹介します。

★BRUNO ピクニックバッグ


おお、ポイント20倍だって!!
私はピクニックが大好きなのですが、なかなか可愛いピクニックバックって無い。保冷ができて見た目も良くて…とずっと探してました。見た目はバスケットが1番素敵とは思うのだけど、軽さの問題と、持ち運ぶときの利便性、そして保冷タイプはかなり限られてしまう…。そんな中で見つけたのがコレ。保冷、軽い、見た目良し。肩から掛けられる!!収納力もかなりのもので、ワイン、バケット(はみ出てたけど)お惣菜4品、ポテトチップス大袋、ビール2本、保冷剤、紙コップ、ウェットティッシュ等々余裕で入ります。
これよりもうひと回り大きいものもあり、それは保冷パックスペースがあってフタもファスナーでぴっちり閉められるので、大人数や車移動の方にはそちらが使いやすいかと。

ルクルーゼ アイススリーブ


キンキンに冷やしたスパークリングや白ワインが好きなんですが、テーブルに出しているとぬるくなってしまうのが小さな悩みでした。ワインクーラー買えば良いんだけど場所とるしなー。そう毎日使うものじゃないしなーとか。で、これを買ったんですが、良い!!!

あらかじめ冷凍庫で凍らせておいて、ワインに装着します。1本飲む間くらいなら冷え冷え。省スペースだし濡れないし。先日のピクニックにも持って行きました。

マリメッコプレート

欲しかったマリメッコプレート、先日やっと買えました。うん、やっぱり素敵。
洋菓子も和菓子も合うし、大きさもいいですね。丸いお皿だと、小粒なケーキはなんだか寂しくなることがあるけど、これはそれが無い。漬物なんかも乗せやすい大きさです。
在庫があるうちに是非〜

★ぬか床

漬物といえば、最近買ったこれ。ぬか漬け作りたいねーと言いつつ、最初の諸々が面倒すぎて、しかも毎日かき混ぜるとか無理!と手を出さなかったんですが、冷蔵庫で保管すれば毎日かき混ぜなくても良いと。こちらはぬか床も出来上がった状態、保存タッパー付きという素晴らしい商品。届きたては塩分と酸味が少々強め。でも酸味調整のぬかも付いています。ぬか床があると、余り野菜を漬けられるし、食事に一品増えるし。乳酸菌やビタミンB類の補給にもなるから胃腸にも肌にも良いし。
ぬか床容器といえば、野田琺瑯のぬか床美人も良いですよね。今使ってるタッパーがダメになったら琺瑯にしたい。遥か先の話だけど。

HARIO 水出しコーヒーポット

これからの季節におすすめ、ハリオのこのポット。我が家ではアイスティー、アイスコーヒー、出汁をこれで水出しに。これがほんと便利!なべおさん用(コーヒー)と私用(紅茶)で2本買って今年で3年目かな。出汁は濃いめにとって製氷皿で凍らせてジップロック保存。
なお、これからの季節のアイスティーにオススメは、ルピシアの白桃烏龍とグレープフルーツ緑茶。水出しはフレーバーティーが向いてると思います。
大きいサイズもありますよー。
私が買ったときにはなかったブラウン、とても可愛い。値段も1000円しないし、本当にお買い得だと思います!

★カルディ 無糖アールグレイ

さらに簡単にアイスティーを楽しみたい場合に良いのがカルディの無糖紅茶。

アールグレイで渋みも少なく美味しい!会社の冷蔵庫に置いておくのも良さそう。夏の友にぜひ。ご近所で買える人も多いと思いますが、こちらは重いのでまとめ買いするなら配送してくれるのが便利だよねえ。

せっかくのセールなので、良いお買い物ができますように!

「セッション」スポ根愛憎劇



先日「セッション」を観てきました。アカデミー効果もさることながら、おそらく口コミ効果がすごいんじゃないでしょうか。観たい観たいと思いつつもいつも満員御礼でいい席が取れず、やっとやっと行けました。長かったよ!

プロドラマーを目指し、音楽学校に入学した主人公が、鬼教官に出会い、ビシビシとしごかれるスポ根映画ですね。
音楽的見地からなんだかんだ言われている作品ではあるけれど、私がど素人ということもあってか面白いと思いました。熱量高めで、高すぎてもはや漫画の域だけど、一見の価値あり。そしてぜひ劇場で観るべし。
主人公のニーマンは、内向的で友達もおらず、父親と映画を観て余暇を過ごすようななかなか寂しい青年です。でもってプライドと志だけは高く、いつか超一流のプロドラマーになって、周りを見返してやるんだ!という野望をふつふつと内にたぎらせ、さらに近寄りがたくなってるタイプ。初デートで女の子が引き気味なのに大学の専攻をどうするのかグイグイ聞いたり、音楽について過剰に熱く語ったり、親戚の大学生がスポーツでよい成績を収めると、お前の学校のランクはそのスポーツでは大したことないとこきおろしたり(この前に、音楽で評価されることをバカにする発言があったからだけど)、内気で不器用…といえば聞こえはいいけどかなり面倒くさい奴です。音楽で名を馳せることができれば、孤独で貧乏で早死にしてもいい!とか公言して、もやもやした気持ちをドラムの練習にぶつけ…。もちろん音楽が好きでドラムが好きなんだけど、自分の卑屈さや内向性をも音楽のためには仕方ない!とこじつけて、音楽を一種の自分をアピールする手段として考えてる感じです。

一方、鬼教官であるフレッチャー教授。これがまたひどい。音程やテンポがズレると怒鳴るわ罵るわ物を投げるわ。差別的な言葉もガンガン言う。というより、むしろ、あえて屈辱的な言葉を選んでいるような感じ。よく、軍隊ものの訓練シーンでありますが、あれをもっと酷くした感じね。しかし、この教授が率いるバンドが、学内で最高峰のバンドであり、メンバーは必死にくらいついていきます。
ニーマンもしかり。テンポがずれているとビンタされても椅子を投げられても耐えて、ひたすら練習練習。練習のし過ぎで流血しても氷水で冷やし、ますますドラムに没頭していくのでした。

単純なストーリーなのだけど、見どころはやはり、ニーマンがどう転ぶかわからない点でしょうか。
鬼教官のスパルタレッスンにくらいついて大成していくのか、理不尽に怒って反撃に出るのか、挫折してしまうのか。鬼教官vs生徒→成長と和解…といくの?まじで?そんな風には思えないけど全然??ってとこがこの映画の魅せる点だと思います。
どう帰着するのかはぜひ映画を観て確かめて欲しいのですが、ラストは意外と解釈が分かれるところなのかな、と。
私の好きな映画評論家さんは、この映画をとても高く評価していて、ラストを非常にきれいに解釈したようです。が、そうでない方もいたようで、わたしもどちらかというと、すっきりサッパリのラストとは思いませんでした。

※※ここからはネタバレっぽくなります。注意!!※※

私はこの映画を観て「春琴抄」を思い出したんですよね。
あれは男女の至上の愛を描いたものだけど、もう、ふたりだけの狂気の愛でもある訳ですよ。この映画に、それに近いものを感じてしまった。
フレッチャー教授もニーマンも、自分を盲信するあまり、どんどん狂気じみてきて、お互いに反発したり認め合ったりしながら、最終的に、お互いの狂気が交差する瞬間が訪れる。ふたりが音楽を通して、もう常人には戻れない領域に足を踏み入れてしまう愛憎劇だと思いました。最後なんて、うわー!地獄の釜が開いた!って思ったもん。
この領域っていうのが、多分観る方の意見が分かれるところであって、ニーマン自身が自分のなりたい自分になれた!という風にみる人もいれば、教授と分かち合う瞬間が訪れたと感じる人もいるだろうし、はたまた、ふたりが音楽の喜びに目覚めた、ととらえる人もいるだろうし。
私の場合、地獄の釜が開いたと言った通り、もう、ふたりだけの世界に飛び込んでしまったという風にみえました。例えばジャズなんて、メンバーが呼吸を合わせてそれこそ「セッション」する音楽なんだと思うけれど、このふたりはメンバーの呼吸なんて関係ないんだろうな、と。音楽を、ジャズや音楽を愛するというよりも、自分の中で高みに達する瞬間を得てしまって、それが良いものであれ悪いものであれ、その恍惚感に捕えられたが最後、二度と抜け出す事はできないんじゃないかと。
まあ元々フレッチャー教授はどちらかというとそっち寄りの人間だったんでしょうけど(あの復讐はすさまじい)、ニーマンを道連れにして、フレッチャー自身もさらなる恍惚の域に、って感じでしょうか。思えば事故があったときにニーマンは元の世界に戻って家族と仲良くしたり、恋人をつくったりと人間らしく生きる事もできたんだろうけど、また再び足を踏み入れちゃったもんだから、もう戻る事はないんだろうなーと。お父ちゃんかわいそう…。
しかしそれは、ふたりからすれば、完結し満足のいく状態なわけで、ふたりの視点からすれば、救いを感じるし、爽やかな気持ちにすらなるのだけど、第三者目線からすると、修羅の道を選んだんだなあ…と空恐ろしくなるというか。

そんなこんなで、音楽の映画…というと、またちょっと違うんじゃないかなーと思ったこの映画。
漫画だし単純明快ストーリーだけど、意外と色んな見方ができて、面白いと思います。

ドラムと言えば、思い出すのはこの映画。こちらはまごうことなき爽やか青春映画です。
ニーマンのドラム、素人の私にはわかりませぬが、マーチングバンドのドラムみたいに聞こえたけど、気のせい??

 

 

求めていたバッグを見つけました。

なんだか久しぶりになってしまった…。
私は元気です、と言いたいところですが、今年に入って月イチペースで風邪をひくなど、なんだか体にガタがきております。免疫が落ちてるのかなーと思うのだけど、働いている身である以上、ちゃんと働かなくちゃいけないので、なんとか元気を取り戻したいなあと思う今日この頃です。どうしたもんか。
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さて、久しぶりにカバンを買いました。
私、バッグ類は本当に滅多に買わないのでアクセ同様にとても疎いのですが、もうずっとずっとこういうバッグが欲しいな、というのがあって、それに合致するのを探していたのです。

・A4書類が横に入る
・ノートパソコンが入る
・お弁当が入る
・黒
・革
・肩掛けできる
・ジッパーできちんと閉まる
・程よくカジュアル
・軽い

……なんという条件の多さ!!
条件が増えれば増えるほど選択肢は減っていきますが、たいだい、書類が入るような黒くて実用的な革バッグって、オフィス服に似合うようなカッチリ系やフェミニンなものは多くても、程よくカジュアルって少ない。あと、やっぱりしっかりした作りの重たいものが多いかな、という印象。
もともとバッグに不案内ということもあり、全然見つからなくて、でも、欲しくない物を買って、妥協したなーと思いながら使うのは本末転倒なので、ボロボロになったL.L.Beanのトート(これも新調しなきゃ…)と、だいぶ前に買って使い倒したので、処分すべきか迷っていたバッグを使い続けていました。

もうね、ここ最近、買い物で妥協は悪だな!と。
欲しい物しか欲しくないのだよ!という気持ちが年々強くなっていて、欲しくない物は絶対に買わない。私の身の回りは、全て自分のお気に入りのもので埋め尽くすのだ!というこだわりが生まれてしまい、買い物には相当厳しい目を持つようになりました。まあ、その「欲しいもの」がたくさんあるっていうのが大問題なんですが。

ちょっと話がそれました。
で、カバン。
2年くらい探してはいたものの、良い物が見つからず、それほど焦ってもいなかったんですが、今年に入って身の回りのPC環境が激変しまして。PCの代わりにスマホで何とかしようと思ったんですが、使い勝手からいうとやっぱりPCの方が断然良くて、ノートPC買わなきゃなーということになりました。となると、やっぱりカバンが必要な訳ですよ…。

そんな折に見つけたのが、CLASKAのシルババッグです。

Silva Tote Bag Leather noir

サイトで見ていいなと思い、店頭で見てまたいいなと思い、それでも1ヶ月以上迷ったかな。やっぱりいいなと思えたので、買いました。

薄くて柔らかいレザーのバッグです。これが本当に軽い!その柔らかさゆえ自立しないほどくったりしてるのですが、そこが私の求めていた「程よくカジュアル」にぴったり合致。A4は横に入るし、高さもけっこうあり、お弁当も入れられる程度のマチもしっかりあるので、サイズとしてはわりと大きめ。しかし実際のサイズよりもだいぶスリムな印象で、肩掛けしたときのおさまりもいい、なんとも絶妙なサイズ。ファスナーも広く開くので使いやすいです。

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ちなみに、画像で入れているものは、
・化粧ポーチ
・お弁当
・A4クリアファイル
・文庫本サイズメモ帳
・名刺入れ
・お財布
・鏡
スマホ
・筆箱

これだけ入れてもスッキリ余裕!

革が柔らかいので傷もつきやすいそうですが、だんだんと使い込まれて艶が出て来るとの事で、適切にお手入れしていけば、傷も含めていい風合いになっていくかなー。小さい傷ならば、磨けば馴染んでほぼ見えなくなるとのこと。

CLASKAのレザーバッグは、他のシリーズもカジュアルでありながら上品な佇まいのものが多く、色違い型違いで思わず欲しくなってしまいました。が、買い物は慎重に。本当に欲しい物を買わないとね。物欲は、ちゃんと熟したタイミングを見計らって行動に移したいものです。