楽天スーパーSALEで旅準備

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↑3年前のパリ写真。カフェスタッフがお客さんとおしゃべり。おじいちゃんだけど背筋がシャンとしてものすごくかっこいい!

パリ旅行に向けて、徐々に準備を進めています。

折しも楽天スーパーセールということもあり、この機会に足りないものをいくつか。

★トラベルオーガナイザー

パスポートやらお金やらをまとめて入れられる小さいポーチ。今まで特にこういったものは用意してなかったんですが、飛行機内で色々申請書類を書くときや出入国審査のときに毎度毎度モタつくんですよね…。
まとめておけたら便利だなーと思って買ってみました。多分利用は飛行機内のみで現地で使うことはほぼ無さそうですが、円やチケット類をまとめておくつもり。あと、日本でもライブとか旅行で使えそうです。

★軽量折りたたみ傘

手持ちの折りたたみ傘は重いので、旅の荷物はなるべく軽く!ということで。
近所で現物を見てとても良かったので、柄が揃っているこちらで。90gだよー!超軽い!!
折りたたみ傘なんて1000円くらいで買えるんですが、私は軽さがだいじ。先日デパートで同じくらいの重さのを見つけたのですが、そちらは7000円でした。買う前にこの商品を見つけられて良かったです。

あとはお財布……これは迷っててまだ買ってないのですが、こちらの旅行財布がとても良さそう。
 
でもなー値段がなー。スリに遭ったら後悔する値段です。すごく良さそうなんだけど。
ジップロックのスナックサイズがお札入れにちょうどいいらしいので、いっそのことそれでもいいかな、なんて思ったり。私の大好きな平野レミさんもジップロックらしいし…これは悩む……

ジップロック フードバッグ (スナックバッグ) 40枚入り DW71144

ジップロック フードバッグ (スナックバッグ) 40枚入り DW71144

 

しかしこれも楽しい悩み。
旅行のために一生懸命働きます!

楽天買ってよかったもの

https://instagram.com/p/3AqRJ2pXb6/

↑先日ピクニックに行ってきました。おとなのピクニックは楽しい!

楽天スーパーセールですよ!最近は買い回りも多く、スーパーセールのありがたみも減りましたが、やはりセールはうれしいもの。

買ってよかったものを紹介します。

★BRUNO ピクニックバッグ


おお、ポイント20倍だって!!
私はピクニックが大好きなのですが、なかなか可愛いピクニックバックって無い。保冷ができて見た目も良くて…とずっと探してました。見た目はバスケットが1番素敵とは思うのだけど、軽さの問題と、持ち運ぶときの利便性、そして保冷タイプはかなり限られてしまう…。そんな中で見つけたのがコレ。保冷、軽い、見た目良し。肩から掛けられる!!収納力もかなりのもので、ワイン、バケット(はみ出てたけど)お惣菜4品、ポテトチップス大袋、ビール2本、保冷剤、紙コップ、ウェットティッシュ等々余裕で入ります。
これよりもうひと回り大きいものもあり、それは保冷パックスペースがあってフタもファスナーでぴっちり閉められるので、大人数や車移動の方にはそちらが使いやすいかと。

ルクルーゼ アイススリーブ


キンキンに冷やしたスパークリングや白ワインが好きなんですが、テーブルに出しているとぬるくなってしまうのが小さな悩みでした。ワインクーラー買えば良いんだけど場所とるしなー。そう毎日使うものじゃないしなーとか。で、これを買ったんですが、良い!!!

あらかじめ冷凍庫で凍らせておいて、ワインに装着します。1本飲む間くらいなら冷え冷え。省スペースだし濡れないし。先日のピクニックにも持って行きました。

マリメッコプレート

欲しかったマリメッコプレート、先日やっと買えました。うん、やっぱり素敵。
洋菓子も和菓子も合うし、大きさもいいですね。丸いお皿だと、小粒なケーキはなんだか寂しくなることがあるけど、これはそれが無い。漬物なんかも乗せやすい大きさです。
在庫があるうちに是非〜

★ぬか床

漬物といえば、最近買ったこれ。ぬか漬け作りたいねーと言いつつ、最初の諸々が面倒すぎて、しかも毎日かき混ぜるとか無理!と手を出さなかったんですが、冷蔵庫で保管すれば毎日かき混ぜなくても良いと。こちらはぬか床も出来上がった状態、保存タッパー付きという素晴らしい商品。届きたては塩分と酸味が少々強め。でも酸味調整のぬかも付いています。ぬか床があると、余り野菜を漬けられるし、食事に一品増えるし。乳酸菌やビタミンB類の補給にもなるから胃腸にも肌にも良いし。
ぬか床容器といえば、野田琺瑯のぬか床美人も良いですよね。今使ってるタッパーがダメになったら琺瑯にしたい。遥か先の話だけど。

HARIO 水出しコーヒーポット

これからの季節におすすめ、ハリオのこのポット。我が家ではアイスティー、アイスコーヒー、出汁をこれで水出しに。これがほんと便利!なべおさん用(コーヒー)と私用(紅茶)で2本買って今年で3年目かな。出汁は濃いめにとって製氷皿で凍らせてジップロック保存。
なお、これからの季節のアイスティーにオススメは、ルピシアの白桃烏龍とグレープフルーツ緑茶。水出しはフレーバーティーが向いてると思います。
大きいサイズもありますよー。
私が買ったときにはなかったブラウン、とても可愛い。値段も1000円しないし、本当にお買い得だと思います!

★カルディ 無糖アールグレイ

さらに簡単にアイスティーを楽しみたい場合に良いのがカルディの無糖紅茶。

アールグレイで渋みも少なく美味しい!会社の冷蔵庫に置いておくのも良さそう。夏の友にぜひ。ご近所で買える人も多いと思いますが、こちらは重いのでまとめ買いするなら配送してくれるのが便利だよねえ。

せっかくのセールなので、良いお買い物ができますように!

「セッション」スポ根愛憎劇



先日「セッション」を観てきました。アカデミー効果もさることながら、おそらく口コミ効果がすごいんじゃないでしょうか。観たい観たいと思いつつもいつも満員御礼でいい席が取れず、やっとやっと行けました。長かったよ!

プロドラマーを目指し、音楽学校に入学した主人公が、鬼教官に出会い、ビシビシとしごかれるスポ根映画ですね。
音楽的見地からなんだかんだ言われている作品ではあるけれど、私がど素人ということもあってか面白いと思いました。熱量高めで、高すぎてもはや漫画の域だけど、一見の価値あり。そしてぜひ劇場で観るべし。
主人公のニーマンは、内向的で友達もおらず、父親と映画を観て余暇を過ごすようななかなか寂しい青年です。でもってプライドと志だけは高く、いつか超一流のプロドラマーになって、周りを見返してやるんだ!という野望をふつふつと内にたぎらせ、さらに近寄りがたくなってるタイプ。初デートで女の子が引き気味なのに大学の専攻をどうするのかグイグイ聞いたり、音楽について過剰に熱く語ったり、親戚の大学生がスポーツでよい成績を収めると、お前の学校のランクはそのスポーツでは大したことないとこきおろしたり(この前に、音楽で評価されることをバカにする発言があったからだけど)、内気で不器用…といえば聞こえはいいけどかなり面倒くさい奴です。音楽で名を馳せることができれば、孤独で貧乏で早死にしてもいい!とか公言して、もやもやした気持ちをドラムの練習にぶつけ…。もちろん音楽が好きでドラムが好きなんだけど、自分の卑屈さや内向性をも音楽のためには仕方ない!とこじつけて、音楽を一種の自分をアピールする手段として考えてる感じです。

一方、鬼教官であるフレッチャー教授。これがまたひどい。音程やテンポがズレると怒鳴るわ罵るわ物を投げるわ。差別的な言葉もガンガン言う。というより、むしろ、あえて屈辱的な言葉を選んでいるような感じ。よく、軍隊ものの訓練シーンでありますが、あれをもっと酷くした感じね。しかし、この教授が率いるバンドが、学内で最高峰のバンドであり、メンバーは必死にくらいついていきます。
ニーマンもしかり。テンポがずれているとビンタされても椅子を投げられても耐えて、ひたすら練習練習。練習のし過ぎで流血しても氷水で冷やし、ますますドラムに没頭していくのでした。

単純なストーリーなのだけど、見どころはやはり、ニーマンがどう転ぶかわからない点でしょうか。
鬼教官のスパルタレッスンにくらいついて大成していくのか、理不尽に怒って反撃に出るのか、挫折してしまうのか。鬼教官vs生徒→成長と和解…といくの?まじで?そんな風には思えないけど全然??ってとこがこの映画の魅せる点だと思います。
どう帰着するのかはぜひ映画を観て確かめて欲しいのですが、ラストは意外と解釈が分かれるところなのかな、と。
私の好きな映画評論家さんは、この映画をとても高く評価していて、ラストを非常にきれいに解釈したようです。が、そうでない方もいたようで、わたしもどちらかというと、すっきりサッパリのラストとは思いませんでした。

※※ここからはネタバレっぽくなります。注意!!※※

私はこの映画を観て「春琴抄」を思い出したんですよね。
あれは男女の至上の愛を描いたものだけど、もう、ふたりだけの狂気の愛でもある訳ですよ。この映画に、それに近いものを感じてしまった。
フレッチャー教授もニーマンも、自分を盲信するあまり、どんどん狂気じみてきて、お互いに反発したり認め合ったりしながら、最終的に、お互いの狂気が交差する瞬間が訪れる。ふたりが音楽を通して、もう常人には戻れない領域に足を踏み入れてしまう愛憎劇だと思いました。最後なんて、うわー!地獄の釜が開いた!って思ったもん。
この領域っていうのが、多分観る方の意見が分かれるところであって、ニーマン自身が自分のなりたい自分になれた!という風にみる人もいれば、教授と分かち合う瞬間が訪れたと感じる人もいるだろうし、はたまた、ふたりが音楽の喜びに目覚めた、ととらえる人もいるだろうし。
私の場合、地獄の釜が開いたと言った通り、もう、ふたりだけの世界に飛び込んでしまったという風にみえました。例えばジャズなんて、メンバーが呼吸を合わせてそれこそ「セッション」する音楽なんだと思うけれど、このふたりはメンバーの呼吸なんて関係ないんだろうな、と。音楽を、ジャズや音楽を愛するというよりも、自分の中で高みに達する瞬間を得てしまって、それが良いものであれ悪いものであれ、その恍惚感に捕えられたが最後、二度と抜け出す事はできないんじゃないかと。
まあ元々フレッチャー教授はどちらかというとそっち寄りの人間だったんでしょうけど(あの復讐はすさまじい)、ニーマンを道連れにして、フレッチャー自身もさらなる恍惚の域に、って感じでしょうか。思えば事故があったときにニーマンは元の世界に戻って家族と仲良くしたり、恋人をつくったりと人間らしく生きる事もできたんだろうけど、また再び足を踏み入れちゃったもんだから、もう戻る事はないんだろうなーと。お父ちゃんかわいそう…。
しかしそれは、ふたりからすれば、完結し満足のいく状態なわけで、ふたりの視点からすれば、救いを感じるし、爽やかな気持ちにすらなるのだけど、第三者目線からすると、修羅の道を選んだんだなあ…と空恐ろしくなるというか。

そんなこんなで、音楽の映画…というと、またちょっと違うんじゃないかなーと思ったこの映画。
漫画だし単純明快ストーリーだけど、意外と色んな見方ができて、面白いと思います。

ドラムと言えば、思い出すのはこの映画。こちらはまごうことなき爽やか青春映画です。
ニーマンのドラム、素人の私にはわかりませぬが、マーチングバンドのドラムみたいに聞こえたけど、気のせい??

 

 

求めていたバッグを見つけました。

なんだか久しぶりになってしまった…。
私は元気です、と言いたいところですが、今年に入って月イチペースで風邪をひくなど、なんだか体にガタがきております。免疫が落ちてるのかなーと思うのだけど、働いている身である以上、ちゃんと働かなくちゃいけないので、なんとか元気を取り戻したいなあと思う今日この頃です。どうしたもんか。
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さて、久しぶりにカバンを買いました。
私、バッグ類は本当に滅多に買わないのでアクセ同様にとても疎いのですが、もうずっとずっとこういうバッグが欲しいな、というのがあって、それに合致するのを探していたのです。

・A4書類が横に入る
・ノートパソコンが入る
・お弁当が入る
・黒
・革
・肩掛けできる
・ジッパーできちんと閉まる
・程よくカジュアル
・軽い

……なんという条件の多さ!!
条件が増えれば増えるほど選択肢は減っていきますが、たいだい、書類が入るような黒くて実用的な革バッグって、オフィス服に似合うようなカッチリ系やフェミニンなものは多くても、程よくカジュアルって少ない。あと、やっぱりしっかりした作りの重たいものが多いかな、という印象。
もともとバッグに不案内ということもあり、全然見つからなくて、でも、欲しくない物を買って、妥協したなーと思いながら使うのは本末転倒なので、ボロボロになったL.L.Beanのトート(これも新調しなきゃ…)と、だいぶ前に買って使い倒したので、処分すべきか迷っていたバッグを使い続けていました。

もうね、ここ最近、買い物で妥協は悪だな!と。
欲しい物しか欲しくないのだよ!という気持ちが年々強くなっていて、欲しくない物は絶対に買わない。私の身の回りは、全て自分のお気に入りのもので埋め尽くすのだ!というこだわりが生まれてしまい、買い物には相当厳しい目を持つようになりました。まあ、その「欲しいもの」がたくさんあるっていうのが大問題なんですが。

ちょっと話がそれました。
で、カバン。
2年くらい探してはいたものの、良い物が見つからず、それほど焦ってもいなかったんですが、今年に入って身の回りのPC環境が激変しまして。PCの代わりにスマホで何とかしようと思ったんですが、使い勝手からいうとやっぱりPCの方が断然良くて、ノートPC買わなきゃなーということになりました。となると、やっぱりカバンが必要な訳ですよ…。

そんな折に見つけたのが、CLASKAのシルババッグです。

Silva Tote Bag Leather noir

サイトで見ていいなと思い、店頭で見てまたいいなと思い、それでも1ヶ月以上迷ったかな。やっぱりいいなと思えたので、買いました。

薄くて柔らかいレザーのバッグです。これが本当に軽い!その柔らかさゆえ自立しないほどくったりしてるのですが、そこが私の求めていた「程よくカジュアル」にぴったり合致。A4は横に入るし、高さもけっこうあり、お弁当も入れられる程度のマチもしっかりあるので、サイズとしてはわりと大きめ。しかし実際のサイズよりもだいぶスリムな印象で、肩掛けしたときのおさまりもいい、なんとも絶妙なサイズ。ファスナーも広く開くので使いやすいです。

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ちなみに、画像で入れているものは、
・化粧ポーチ
・お弁当
・A4クリアファイル
・文庫本サイズメモ帳
・名刺入れ
・お財布
・鏡
スマホ
・筆箱

これだけ入れてもスッキリ余裕!

革が柔らかいので傷もつきやすいそうですが、だんだんと使い込まれて艶が出て来るとの事で、適切にお手入れしていけば、傷も含めていい風合いになっていくかなー。小さい傷ならば、磨けば馴染んでほぼ見えなくなるとのこと。

CLASKAのレザーバッグは、他のシリーズもカジュアルでありながら上品な佇まいのものが多く、色違い型違いで思わず欲しくなってしまいました。が、買い物は慎重に。本当に欲しい物を買わないとね。物欲は、ちゃんと熟したタイミングを見計らって行動に移したいものです。

 

旅準備

2012フランス

前ブログでも少し書きましたが、去年からフランス語を習い始めまして、気がつけばもう8ヶ月くらいになります。8ヶ月!もうそんなに!まだ全然話せないけど!とはいえ大学で3年もやって挨拶すら覚えられなかった私。8ヶ月で挨拶はもちろん、数も9999まで数えられるようになったなんで凄いことじゃないでしょうか。まだまだ聞き間違いも多いしゆっくりしか話せないけども。今はカフェでの注文の仕方を勉強しています。語学は本当に根気勝負ですね。

そんなこともありまして、今年はパリに行くことになりました。
もうチケットも宿も予約したよー!今回はツアーではなく、自分たちで手配。おかげで往復どちらも良い時間の直行便を確保できたので、インターネットさまさまです。

ちなみに利用したのはトラベルコちゃん。予約した後に、エールフランスのサイトからも割と簡単にチケットが取れることがわかり、ノン!!となったんですが、値段はほとんど変わりませんでした。よかったー。

今回の旅行の目的は、とにかく現地の食材で料理をすること!!
海外の楽しみと言えばスーパー巡り。フランスといえば乳製品にハムにパンに…。ハーブも豊富だし、料理できなきゃ勿体無い。海外は外食も高いし、しかもユーロは前回旅行時よりもはるかに値上がり。ますます自炊の必要性が。
そんな訳で、宿も短期貸しOKのアパルトマンにしました。ありがたいことに日本人オーナーの部屋を見つけられて、こちらの予約もスムーズに完了。

前回旅行時は初めてだったから、空港からの送迎もつけたし、ホテルも何でもいいけど便利な立地で!と旅行会社のツアーで行き、飛行機もJALだったしホテルも運良く広い部屋でそれはそれで快適だったのだけど、2回目は色々自力で頑張りたいなーと。というか、自分で手配した方が安いのでね。

自力での手配の前に、旅行会社にも行ってみました。ニューカレドニアに行った時に良かったSTWに、安く行く方法を聞いてみたんだけども、安くしようとするとどうしても移動に時間がかかるし、アパルトマンは短期貸し無理だし。カタール航空の羽田発の深夜便、乗り継ぎ1回。ホテルはキチネット付きのシタディーンにアップグレードしてもらう…というプランも提案してもらったけど、やっぱり直行便が早いし現地滞在時間が長いので、自力で手配することに。
幸い2度目の渡仏なので、少し勝手もわかるし、まあ何事も挑戦です。ひとりじゃないし、犯罪にさえ巻き込まれなければ何とかなるでしょう。スリには注意しないとだけども!

☆追記☆
今STWのサイト見たら、こんなお得プランが!
これは超お得!乗り継ぎアリで移動時間が長いけれど、かなり良い内容と思います!

ということで、備忘録も兼ねて、ちょこちょこと旅行についても書き記していきたいと思います。
目下の考えごとは、ユーロをいつ買うかということ。最近下がってきてるからね…。昔のユーロ100円切ってた時を知ってるので、もう今のレートが高くて高くて。

旅行は6月末。
あと2ヶ月!働いて節約して勉強して、頑張るぞー!
 
 

「イミテーションゲーム・ゲーム」あなたが変わっているからこそ



先週の話なのですが「イミテーションゲーム・ゲーム」観てきました!封切り直後はどこもかしこも満員御礼な感じで、アカデミー賞効果すごいねーと。今をときめくカンバーバッチ主演だしね。

第二次世界大戦中の英国。数学者であるアラン・チューリングは英国軍の機密機関で働くようになります。そこで行われていたのは、ドイツ軍の暗号「エニグマ」の解読作業。学者としては抜きん出ていても人とコミュニケーションを取るのが苦手なアラン、最初は反感を買うものの、理解者も現れ、次第に信頼を得て行きます。しかし彼には守らねばならない秘密があり…

というお話。非常に面白かったです。原作の伝記がちゃんとあるのですが、読んだこともなくて、アラン・チューリングという人も初めて知りました。コンピューターの基礎を考えた人だそうです…ってすごい偉人じゃないか!!

しかし国の機密事項に関わっていたため、エニグマについての彼の仕事は一切伏せられ、英国がそれを認めたのはつい最近のことです。それまでは、数学者としての功績が研究者の中で知られている程度だったのですね。あ、あと、彼の秘密も有名な話だそうです。

そんな風に何も知らずに見たのですが、ちゃんと楽しめました。むしろ知らなかったことが功を奏したんじゃないかなー。
カンバーバッチが本当にはまり役で、文句なく素晴らしかった。シャーロックといい、チューリングといい、変わり者学者にピッタリハマるよねえ。そして、彼を凌ぐ頭脳を持ち、彼の最大の理解者となるジョーン役のキーラ・ナイトレイも良かったです。彼女はこの手の自立した進歩的な女性を演じるのが本当に似合う。考えようによっちゃ、パイレーツオブカリビアンと変わらないじゃん!ってキャラ設定なんだけど、それでも良いです。あの意地悪顔がいいのかなー。

映画では、3つの時間軸が同時に進行します。チューリングが寄宿学生だった頃、戦時中、戦後。
エニグマ解読そのものよりも、おそらくそれを通してアラン・チューリングその人の人生にフォーカスを当てた内容だったと思うんですが、いかんせんエニグマ解読という途方も無い作業に取り組むチューニングと仲間たちの姿がドラマチックで、かつ、軍事機密であるゆえに非情な決断を迫られること、自らの倫理観よりも国益を優先せねばならないことなどの任務の重さに気持ちが行ってしまい、チューリングその人についてが少々おざなりになってしまったかなーという印象。かといって戦争映画らしい戦争映画でもないので、それとしてはちょっと軽すぎるかな、と。

この映画ね、とても良いテーマを持っているのですよ。女性や社会的弱者やマイノリティの社会進出や自立、あらゆる考えの人を尊重すること。能力を認め、多様性を認めることが、より素晴らしい未来につながるという強いメッセージを持っているにも関わらず、面白かった!で終わってしまうような映画になってしまっていて、楽しめるのは全然悪いことじゃないんだけど、勿体ないなーと思った。詰め込みすぎなのかなー。テンポがよすぎるのか。

男だらけのチームに加わった紅一点のジョーンが、チューリングの最大の理解者となるのだけど、失意の彼に向けた彼女の言葉がとてもよかった。
「あなたは普通を望むかもしれないけど、あなたが変わっているから、世界はこんなにも素晴らしい」
って、要約ですけど、チューリングの抱える秘密や苦悩を知りつつも、この言葉。これがこの映画の全てを物語っている気がする。人と違った自分、異質である自分、それを丸ごと受け入れる、むしろ、人と違うからこそ素晴らしいんだ、というメッセージ。それでもチューニングの孤独や喪失感は癒されなかった訳だけど。
そんな感じで、この2人がとても良かったので、ジョーンとチューリングの物語をもっと見たかったなーと思いました。

余談ですが、チューリングと同じチームのヒューを演じるマシュー・グードがですね、「シークレット・ガーデン」の伯父さん役の印象が強くてですね、いつヒューの秘めたる狂気が表に出てくるかとハラハラしちゃったよね…無用すぎる心配だったけども…
脇を固める役者さんたちもとても良かったです。

しかし今年のアカデミー賞は粒ぞろいだったんだなー。2014年は映画の当たり年だったのだね、としみじみしたのでした。

 

エニグマ アラン・チューリング伝 上

エニグマ アラン・チューリング伝 上

 

原作本も読んでみたいなーと思ったら、ハードカバーだけどありました。
が、値段……!これは悩む……

 

英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫)

英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫)

 

そして、英国戦争ミステリーといえばこちら。もしもドイツが戦争に勝っていたら…?という歴史改変もの。
3部作なのですが、このシリーズは本当に面白い。

 

忘れちゃいけない、カンバーバッチといえばシャーロック!こっちの髪型の方がカッコよく見えますね。チューリング役は美男っぷりがあまり感じられない役だったような。
そしてこちらのシーズン3、まだ観てない!観なければ。

言い方悪いなら言わないで

私は昔から言葉には割と神経質な方で、おそらくそれは小説が好きだとか、作文が好きだとか、あれこれ考えるのが好きだとか、そういうところから来てるのだと思うのですが、その為人の言うことにいちいち敏感に反応してしまうことがあります。
だからといって、いきなり突拍子も無いところでムキーー!ってなったりするわけではなく、大抵人は雑談で言葉ひとつひとつに配慮が行き届いてるなんてことはないから、まあいっか、で受け流すことがほとんどなんですが、でも、その人の話す言葉や選ぶ言葉は、その人そのものを表しますよね、という話です。

たまになべおさんが「言い方悪いけど」と言うことがあるんですが(例:すあまこちゃんってブサイクだよね。言い方悪いけど)、私はこの言い方がとても嫌いでして。悪いと思うなら言うなよ、と思うのです。この言い方をするときは、「他のマイルドな言い方をする語彙力が無いんだけど、ひどい言い方しちゃってもいっか」「こんなこと言いたくないって雰囲気にしておけば、言葉のひどさは打ち消されるだろう」という意図が十中八九含まれてると思う。本人は否定するかもしれないけど、意識してない場合は無意識にやってるからさらにタチが悪い。
先の例で言うなら「(ズバッと言うのはこっちがひどい奴みたいだけど、他の言葉知らないし)すあまこちゃんってブサイクだよね。(ひどいこと言いたくて言ってるんじゃないって加えておけば許されるでしょ)言い方悪いけど」って感じでしょうか。

だいたい、本当に悪いと思っているなら、そもそも言わないだろうし、言う覚悟があるならば「あえて悪い言い方をするけど」みたいな言い方になると思う。この「悪いけど」には、自分の語彙力の無さをごまかすことに加え、相手にひどいこと言っても大丈夫でしょ、という見下した視点があると感じるのだよね。尊敬する人や目上の人に対しては絶対に使わないと思う。相手を軽んじてるからこそ出る言葉ではないか。

私は人を見下す人が大嫌いなので、そういう視点で発せられる言葉も嫌いです。なのでたまーになべおさんがこのフレーズを使うと、すごくイライラするのですね。実際に「悪い言い方だと思うなら言わないで」とも言うし。ここで、「だって他の言い方思いつかないもん」なんて開き直られることもあるんですが。自分のボキャブラリーの少なさを恥じろよ!と思うんですが、まあ、夫婦間でガチガチに相手を尊敬し崇めてます!みたいなスタンスは息苦しくもあるのでね…。見くびる態度も度を過ぎなければ親しみの表現や冗談になるということもあり、聞き流すことも多々あります。もちろん、度が過ぎないというのが大事だけどね!(そしてそのリミットは人によって違う)
 
初めの方にも書きましたが、選ぶ言葉、話し方、言葉遣いっていうのは、ときにその人の対人における本質的な考え方が出てしまうと思うのです。例えば、語彙力が少なくて言葉遣いが不快だったり乱暴だったりする人がいて、たとえその人がとても義理堅くて心優しい人であったとしても、言葉で人を不快にしたり傷つけたりする可能性を考えていない、そこまで思考が及ばない、または、そのことを知っていても、今話す相手にそういう配慮は必要ないと判断している、もしくは、あえて不快にさせたいと思っている、ということになると思う。少なくとも、私はそう判断する。
語彙力はこの際あまり問題ではなくて、語彙が少ないなら少ないなりに、相手を不快にさせない話し方というのはあります。
相手の受け取り方にとらわれて言いたいことも言えないのは本末転倒だけれど、ある程度の気遣いをする、というか、自分の口から発せられた以上、その言葉が自分体現してると自覚するのはとても大事。

なんてことをね、思う今日この頃であります。我ながら神経質だなーって思うけど。
(私も含め)みんな言葉には気をつけようね。言葉ってだいじだよ。