アマン東京

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たまには華のある話題をば!

先日、健診帰りにアマン東京にてブラックアフタヌーンティーに行ってきました。
病院は横浜の方にあるのですが、新横浜から新幹線(!)で東京駅まで移動し、そこから大手町まで10分もかからないくらいでしょうか。初アマン! 予約3ヶ月待ち、なんて言われてますが、平日だったこともあってか飛び込みでOKでした。とはいえ良席はおそらく予約の方で、できるだけ窓際がいいなーとカウンター席を選びました。

この前日まで切迫流産で自宅安静と言われ、まるまる2週間じーっと寝たきり生活でした。その前は身内の用事でバタバタ義実家と自宅を行ったり来たりして、その前はつわりで寝たきり、今年に入ってからまともに生活できた日は片手で数える程度しかなくて、仕事はもちろん、出かける計画とか友達との約束とか実家に帰る予定とか、全部キャンセルせざるを得なくて涙をのむ日々だったのですが、つわりが去り、身内の用事も済み、やっと普通の生活ができる! 産むまでの貴重な時間! と喜んでいたら、出血→自宅安静。妊娠は人それぞれだし、私みたいなことは珍しくも何ともない、わかってはいるけど、気持ちも身体も元気なのにじっと寝ている生活はつらく、ものすごく気持ちが荒んでしまい、例の「妊娠は予定してなかったのに何でこんなことに」という気持ちになったり。不安定な私を不憫に思ったなべおさんが、健診で安静が解除されたら、という条件で提案してくれたのでした。

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初アマン、久々にこんなホテルに来たので緊張してしまったんですが、素敵でした。黒で統一されたシックな内装。和とはいえ雅で柔らかな感じではなく、男性的で禅な感じ。とはいえ暗さは全くなく、広々とした空間の取り方や高く開放的な天井(和紙が貼ってある。贅沢!)で穏やかでリラックスできる明るさでした。同じく黒で統一されたアフタヌーンティーも、とにかく器が素敵! いつも半ば私に強制されるように来るなべおさんもこの辛口なビジュアルが響いたらしく、「かっこいいね〜! オシャレだね〜!」と喜んでました。外国の方にも実際に使いながら和の雰囲気を楽しんでもらいたい、というコンセプトで南部鉄器の黒のイメージした器を使ってるんだそうですよ。ティーポットなんてすごく使いやすそうだったんだけど、販売はしてないそうです。残念ー。

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メニュー内容も黒!ということでチョコ系が多く、そしてそれがとても美味しい! そこまで甘くなく、香り強め酸味弱めで私の好きな味。スコーンはほろほろ硬めで、もっとホクホクした方が私は好みかなー。クロテッドクリームはたっぷりで嬉しかったです。
お茶は種類を変えておかわり自由。ドイツのロンネフェルトのものです。ホットだけでなくアイスも都度都度淹れてくれます。やっぱり器が素敵で、あのティーセット欲しいなーと思うんですが、販売はしてないのか…(しつこい)。まあでも、この食器の良さは空間の素晴らしさと相まってのものなので、家で使っても良さを再現しきれないのだよね…きっと…
とはいえ、黒い器の魅力再発見でありました。

アマン東京のアフタヌーンティー、予約なしで入れたし、平日はわりと行きやすいようです。窓際ソファ席狙いなら予約をした方がよいとは思いますが、カウンターもなかなか良くて、皇居にちらほら見える桜を眺めながら楽しめました。スタッフは慣れた人と不慣れな人との差が少し気になったけど、慣れた方は本当にそつなく親切で、おおホテル! といった感じ。
久しぶりの病院以外の外出で、本当にリフレッシュできた!

が、動いてもいいよと言われてるとはいえ、4ヶ月近く寝て過ごしていたため、体力の衰えがすさまじい。ただでさえ疲れやすい妊娠中なのにさらに身体が弱ってしまい、少し歩いただけですぐ疲れます。安静にしなくても大丈夫だからって、今までみたいに動くことは全然できなくなってしまいました。疲れるとすぐお腹が張るし、お腹が張ると切迫流産・早産の危険性が増すのでどきどきしてしまう。なので無理は禁物。
当分の間は遠出はひとりだと怖いし、ちょっとした外出も、外に出た翌日と翌々日は家で休養、みたいな状態。自分だけなら多少疲れてもいいやーってなりますが、今は多少の疲れも残さない方が良さそうで、いつもの3割稼働って程度でしょうか。
平時の無理と妊娠時の無理はだいぶ違うので、勝手がわからずイライラしがちなんですが、少しずつ慣らしていければ。

妊娠つれづれ

17週に入り、つわりも落ち着いた今日この頃です。
ただ胃の調子は相変わらず悪く、かつ最近は急激にお腹が出てきて圧迫されるのか、妊娠前に比べて量が食べられなくなってしまいました。
しかし体重は増えていくし、お腹はどんどん大きくなるし、手持ちのボトムがどんどん入らなくなってゆく。特にパンツはスキニーなのが多いせいか、ほぼ履けなくなってしまいマタニティパンツの必要性を感じています。(骨盤の下部、腰と足のつなぎ目のあたりか広がっているので引っかかる)
よく、マタニティ服は1着も買わなかった! と言う人がいますが、その秘密を聞きたい! 私だけが特殊なのだろうか…

それはそうと、妊娠初期に役立ったものを紹介します。

⭐︎エンジェルサウンズ
初期に心配事がかなりあったので、無事育っているか不安で購入。
超音波で赤ちゃんの心音が聞けるアイテムです。
12週から聞けるとのことですが、11週半ばから聞こえました。最近はどんどん音が大きくなってきたのと、中で動く音もかなり聞こえるので、その度に生きてるなーとしみじみ。
なべおさんにも都度都度聴かせて実感を促すという役割も。
胎動が触ってわかるようになるまで使うつもりです。


⭐︎妊娠本
何冊か買いましたが、いちばん初めに(なべおさんが)買ったのが、男性向けの本。
私はつわりの真っ最中で本など読めぬ! という精神状態だったため、なべおさんが自主的に読んでくれました。
これは本当に助かった。一気に理解が深まった気がします。
我が家だけかもだけど、男性って妊娠関連の本が目の前に置いてあっても女性向けだからという理由で読まないことが多い気がするので、「ダンナのため」と銘打ってあるこの本は本当に良いと思います。もちろん女性が読んでもためになるのでおすすめ。

⭐︎エクササイズDVD
食べつわりだったので、体重がかなり増えまして…
つわりでマイナス◯kgからのスタート、とかよく聞きますが、なにそれ? って感じ。
先日の検診でも栄養指導こそならなかったものの、「まあ…このくらいだったら…」と不穏な雰囲気だったので、運動の必要性をひしひしと感じているところ。
大好きなメアリー先生のバレエビューティフルシリーズと、マタニティヨガのDVDを地道に実践。減量するのも良くないので、増加ペースが緩やかになればという期待をこめて。寝たきりで落ちてしまった筋肉も戻ればなー

DVDつき 安産マタニティ・ヨガ

DVDつき 安産マタニティ・ヨガ

 

⭐︎アジャスター
まだマタニティウェアは購入してないので、いまのところパンツ類はこれで凌いでいる感じ。ボタンがもう閉まらないからといって、開けっ放しで履いているとずり下がるので、これは必需品。臨月には難しいと思うけど、いまは大活躍です。
てか、マテニティウェアのあのお腹部分、どうなんだろうか。私は夏妊婦なので、暑くて死ぬのでは、と思ったり。



そのほか備忘録的に記録しておきます。
・下着はユニクロのシームレスショーツとワイヤレスブラ、ブラトップが大活躍。もうそれしかいらないくらい
・妊娠線予防はロクシタンのシアシリーズ。しっとりするし、香りがとにかく好み。効果のほどはまだわからず。あえて専用のものを使わなくてもいいという説を信じる。
・とにかく体型変化が著しい。胸はかつてないサイズになり、おお…! と感動するものの、腰回りもお腹もでっぷりしてきたのでナイスバディとは程遠い。土偶体型まっしぐらの予感。
・肌荒れはいまのところほとんどなし。体の色素沈着は気になってきました。
・髪の毛の量が増えてきた。妊娠中は一時的に抜け毛が減り、産後一気に抜けるとのこと。
・疲れやすい。とにかく疲れやすい。一度の睡眠時間は短くなったのだけど、ちょいちょい眠くなるので細切れに寝ているとトータル9時間とかすぐいく。
・つわり時に肉魚が一切ダメになったのだけど、もう大丈夫。ご飯が美味しい。けど量は食べられない。それなのに太る。妊婦は太りやすいって本当。
・集中力と記憶力がガタ落ち。これはこまった…けど仕事をしている以上は何とか工夫して頑張るしかないなー。メモ多用で回避したいところ。
・便秘がひどいので酸化マグネシウム剤を出してもらう。いやーつらかった…

出生前診断と胎児ドックについて

相変わらずつわり収まらずでしんどいしんどい。
私の具合の悪さを見ているなべおさん、初期の妊婦さんはお腹が出てなくても超絶具合悪いことがあると思い知ったらしく、電車でマタニティマークを見かけたら席を譲っているそうです。
私のつわりもこうして人の役に立っているので無駄ではないのかも…それでもつらいのは変わらないけど。

そんな中、出生前診断のために胎児ドック(スクリーニング)専門の病院に行ってきました。付き添いがないと通院すら危うい私。なべおさんの休みが取れて良かった…

きっかけは、8週の段階で、流産の可能性があると指摘されたこと(むくみが見られると言われた)。育っても染色体異常の可能性があるし、羊水検査をした方がいいかも、と言われたのですね。
私の産む病院は高齢妊娠の場合の羊水検査を推奨しているのだけど、お腹に針を刺す検査は怖いでござるよ、というのと、先天性の疾患は染色体異常以外にもあるし、それも調べられたらなーと専門の病院に相談した次第。

結論から言うと、受けて良かったです。とても。
私が受けた病院では何種類かの検査があり、初期に受けられる血清マーカーテスト(血液検査)+超音波検査の2つの結果で疾患の可能性をみる検査を受けました。
で、検査の前に遺伝カウンセラーの方とお話する時間が設けられるのですが、このお話が私にとってはとても有意義で、検査はともかくとして、ここで色々相談できたことが、私にもなべおさんにも本当に助けになりました。

今回の検査にあたり、いちばん気がかりだったのは、やはり染色体異常。
身近にそういう障害を持っている人がいないし、そもそもどういう障害なのかがよくわかっていないけど、治療でどうこうできないことだけはわかる。あくまで可能性として言われたのだけど、こちらとしては気が気ではない訳で、かなり悩みました。
まずなべおさんと話したことは、
・経済的、精神的負担を考えたら、自分たちには育てるのは無理ではないか?
・自分たちが先に死んでしまったら、その子は生きていけるだろうか?
ということ。


それについて、カウンセラーの先生いわく
・13トリソミー、19トリソミーの場合は、重篤な障害なので、殆どの場合1年生きるのが難しい。
・21トリソミー(ダウン症)は、染色体異常の中では軽微な障害。出生時に合併症がある場合もあるが、殆どが手術で治る。
ダウン症の場合、発達はかなりゆっくり。最終的には10歳前後の知能まで発達し、寿命は60歳くらい。
・育てるにあたり特別なことは必要なく、首都圏の保育園入所率はほぼ100%、共働き家庭も多い。
・知能障害や外見の違いはあるが、10歳前後の子供と同じように身の回りのことは自分で出来るし、個々の適性と教育で就業も可能。
・20歳を過ぎると障害年金が出るので、就業不可の場合や万一保護者が亡くなっても、そこから生活費を出して施設で生活することができる。

私が思うに、上記を知らずに産まない選択をする人も多いのではないかと。
実際に障害を持つ子を育てるのは綺麗事では済まないし、産む前も産んだ後も葛藤があるのだと思うので、どちらの選択も善悪で決めつけられないのだけど、知ることで目の前が開ける人もたくさんいるんじゃないかな。
出生前診断の賛否はいろいろあれど、事前にわかっていることで出来ることはたくさんあるし、無知による誤解も減らせるだろうし。

あと、これは個人的な気持ちですが、エコーでお腹の子が生きているのを見てしまうと、なかなかドライな気持ちで決断は下せないものです…
私は心拍が確認できた直後に「だけど…」と言われて、かなり辛かった。特に希望せずに妊娠した私ですらそうなのだから、欲しくて欲しくて授かった人の苦悩は想像に余るものがあります。ましてや羊水検査などは胎児がある程度動くようになってから行われるので、そこで障害が告げられたら、それこそ我が身を引き裂かれるような苦悩と葛藤があるのではないかと。
だから、どんな決断をするにせよ、正しい情報と知識を得るって大事だと思います。それが親の責任でもあるし、場合によっては救いにもなるだろうし。

今回、幸いなこと(?)に検査結果は特に問題無し。血清マーカーでも超音波でも気がかりな所見はなく、羊水検査は受けないつもり。
もちろん、結果は100%ではないし、検査でわからないこともあるので、最終的には出たとこ勝負になってしまうのだけど。

今回の一件で、生まれる子の疾患についてはすごく考えさせられました。
私がさっくりと「障害があった場合」の決意を固められなかったように、他の親御さんにも葛藤があって、それは単なる親のエゴだけでなく、自分が親になることが子の幸せにつながるのだろうか? という苦悩でもあるだろうし。
障害と人としての優劣は別物だと思っても、ハンディキャップがあるのは事実で、そこをカバーすることができるのか? とか。
はたまた、生まれたときに健常児でも、事故や病気で大きな障害を抱えることもあるわけで、そうなったときに子を手放そうと思うだろうか? とか。
産みたいと望む親であれば、おそらくは皆、子が心身ともに健やかに幸せに育って欲しいと望むだろうから、その葛藤を経ての決断には、第三者が簡単に口出しできるものではないなあと。

だからこそ、遺伝カウンセラーなどの専門家と話す機会があると、本当にいいと思うんですよね。
障害っていっても、重篤なものから軽微なものまであるし、アレルギー体質とかの心配や、逆に全く気にもしてなかった遺伝性疾患の可能性もあるかもしれない。何かあったときにできる事前準備やケアの方法、サポートしてくれる仕組みの知識は、周知されていないものも多いから。
検査自体を受けない場合も、そういうカウンセリングの機会が全ての妊婦さんに設けられるといいなーと切に思いました。

ちなみに、染色体異常が起こる仕組みについても教えてもらいました。
2つで1対の染色体は卵子精子それぞれが1つずつに分裂し(減数分裂)、受精時に新たな1対となるのですが、最初の分裂時にミスが起こるそうです(21番染色体が2本とも含まれちゃうとか)。
その割合は6〜7割とかなりの高確率というのが最近になってわかったそうで、その殆どが着床しなかったり流産したり自然淘汰され、出産まで至るのは本当にごくわずかとのこと。

そう考えると、月並みな言い方だけど、人がこの世に生を受けるというのは、やっぱりひとつの奇跡なのだな、と。
あとあれですね、最初の分裂で7割とか間違うんだから、人間ってやっぱりミスするように出来るんだな…。何するにもミスはあって当然だって考えて行動しないとダメだな。過信、いくない。しかし6〜7割とか間違いすぎだろ。

しかし、こういう出生前診断はいずれ胎児のうちから疾患を治療するという出生前治療につながるのだろうし、そのうち赤ちゃんは母体じゃなくても育つようになるかもしれないですよね。外側から目視で確認して、手術や治療をしちゃうの。重度の心臓疾患なんかだって、IPS細胞で胎児の臓器を作って、出生後すぐ移植とか出来るようになるのかも。
母体の外で育つなら、母体が原因の流産の率も減るし、異変にもいち早く気づいて対処できるかもしれない。つわりがないのは楽だしな〜
(倫理的な問題はあるだろうけどね。)
医療ってすごいなーとしみじみ感じたのでした。

 

妊娠しました。

妊娠しました。
発覚は12月。体調がおかしくてまさか?! と思ってたらそうでした。
以前不妊外来に通ってた時、ホルモンの値がいまひとつだったし、結婚前からも婦人科系の不調がよくあったし、年齢的にもそろそろ妊娠しづらいし、自然妊娠できる身体だとは思ってもおらず、まさに青天の霹靂。
加えて、不妊外来に通うのを止めた理由のひとつに、子供を持つことに対する恐怖心があったのですが、1年経ってもまったくその気持ちは変わらず、折に触れなべおさんには「申し訳ないけど、子供は諦めてほしい」と話していたので、もう大混乱。
仕事はどうするのか、書道はどうするのか、しかもその時転職活動であちこち面接を受けていたので、それもどうするのか、と。
子供が欲しかったわけじゃないので、これから計画してたことが予定通りに行かなくなるデメリットばかりが気になって、かなり気持ちが荒れました。

ただ、仕事とか趣味とか経済的なこととか、ありとあらゆる理由で子供を作らないという選択をしてきたわけだけど、妊娠してしまったいま、その理由は子供を産まない理由にはならないなーと(ごく当たり前の感覚なんだけど、私には無かったのです)思い至り、産むことにしました。

でもやっぱり、決意はしたものの、気持ちは追いついていない状況。にも関わらず、つわりは始まるわ体型は変わってくるわ、私の感情はお構い無しに身体全体が出産準備に入っていって、何とも言えない居心地の悪さ。
今まで35年間自分だけの身体だったのに、それが突然現れた(妊娠は私の責任だけど、そんな感じがした)生命体のためにどんどんカスタマイズされていく。私の意志とは関係なく、子供を産むための保育器になってしまったんだなあ…と、妊婦らしからぬ悲しさに襲われてジメジメした気分になったりしています。

でもってつわり。これがもう、本当につらくて。
食べても気持ち悪い、空腹でも気持ち悪い、私の場合は吐き気はあるのに吐けないタイプで、何度もトイレに這って行ってえづくのに吐けない。それが幸いして点滴やら入院やらにはなっていないのですが、気持ち悪くて起き上がれず会社にも行くのもままならない状態です。
匂いにもかなり敏感になり、肉魚は一切食べられなくなるし、急に食べたいものを思いついたらそれ以外無理!とか食べムラもすごくて肌も荒れるし。
そんなこんなで1月はほぼ寝たきりで過ごし、制御できない自分の身体に精神的にも追い詰められ、泣いてばかりいました。

しかし、ネガティブな気持ちに苛まれつつも、初めて胎嚢が確認できたとき、心拍が確認できたとき、なんとも言えぬ嬉しさと安堵感があったのも事実。
心拍が確認できたとき、浮腫みのようなものが指摘されて「もしかしてこの子はこれ以上育たないかもしれない」と言われたのですが、その後次の受診日までの1週間は、もう本当に心配(とつわり)で気が狂うかと思いました。初期の場合母体側のせいではないと知ってはいたけれど、やはり私の身勝手で後ろ向きな気持ちの影響があったのだろうか…とか。たとえ育っても、染色体異常などの障害があったら、私は育てていけるんだろうか? とか。もし仮に産まない選択をした場合、それこそ私の身勝手ではないだろうか、とか。

幸い、その後の診察では不穏な兆候は特に見られず、12週現在順調に育っている様子。あの浮腫は何だったんだろうなー。見間違いとか、この前あったものが次にないとか、よくある話らしいので、あまり気にすることではないかもだけど、高齢出産だし気にはなります。

今も絶賛つわり中。
初期流産の一番心配な時期は抜けたとはいえ、とにかく身体がつらいし、お腹の中の子が育っていて嬉しかったり、身体の変化に悲しくなったり、これからの事を考えて不安になったり、いまだに精神的にも不安定です。
世の妊婦さんはこの変化を肯定的に捉えられるのが多数派なんだろうか…と悩んだり。でもまあ、私の場合はそもそも子供を産まないつもりだったので、仕方ないのかもしれないです。

ちなみになべおさんは、もともといつか欲しいなーと思っている人だったこともあり、すごく喜んでくれています、が、妊娠発覚当初の私の荒れっぷり→つわりで寝たきりのインパクトがかなりあったらしく、「安易に子供が欲しいとか思っててごめんなさい。こんなに体に負担をかけるものとは思いませんでした。」とのこと。謝るほどのことでもないのだが…
妊娠は男女の責任であるにも関わらず、何故に母体ばかりに負担がかかるのか。容姿は変わり体調も変化し傷を負って産んだ上に、疲弊した身体に鞭打って育児ですよ!  という話を、妊娠する前からちょこちょこしてた影響もあるのか、つわり中は家事一切やるよー、すあまこちゃんはゴロゴロしていなさい、と、何もかも世話してくれています。ありがたい。

と、色んな不安、特に私自身が母親になれないんじゃないかという恐怖はものすごくあるのですが、出来ちゃった以上は責任持って産んで世に送り出さねばな、とは決意しています。
年齢的にも最後のチャンスかもしれないし。
心拍確認後のエコー写真を見て泣いていたなべおさん、彼ならきっといい親になると思うし、たとえ私が不出来でもカバーしてくれるんじゃないかなーとも思います。

周囲も皆喜んでくれて、父親や義両親、親戚、会社の人も皆私が想像しなかったほどの反応。
今の職場の仕事はひとりひとりの責任範囲が広く、1人欠けただけでも他の人の負担が増えるので、妊娠は良い顔されないかも…と思ってたんだけど、それも全くなく、上司も人事も喜んでくれて、「とにかく身体がいちばん。気にせず休んで。で、産休に入るまでに引き継ぎを進めましょう」と言ってくれました。これは本当にありがたいです。
親戚も今から「子育てはひとりじゃ無理なんだから、皆を頼ればいいんだよー」と言ってくれてるし、恵まれてるなあと自分のいる環境にしみじみ感謝。いちばんいまの状況を受け入れられていないのは、私ですね。

しかし、私が子供を産むことになるとは、本当に人生何があるかわからない。
不妊外来に通ってたあの日々は何だったんだろう……タイミングって不思議です。
なべおさんとの二人暮らしが気楽で充実してたので、まだまだ未練たっぷりではありますが、産まれるまでには何とか親になれるよう過ごしていきたいと思っています。

とりあえず今はつわりとの戦い……早く終われー!!!

 

2016年になりました

三賀日も過ぎましたが、あけましておめでとうございます。

いやー、2015年は忙しかった。人生最高に多忙でありました。仕事に書道に邁進し、特に書道は公募展で特選受賞という結果も残すことができました。これで堂々と書歴を人に話せるわ! 今まで実績がショボくて引け目があったのです(もちろん、大事なのは過去の経歴ではなく現在の実力ですが)。
展覧会の前にパリに行って念願のアパルトマン生活も体験できたし、現地のギャラリーで話も聞けた。昨年の目標であった、フットワーク軽くやりたいことをやる、というのは達成できたと思います。すごい充実感。

今年の目標は「健康」です。
2015年はアクティブに貪欲に動けたものの、気力に体力が追いつかずたびたび体調不良に悩まされました。特に風邪。ひと月に1回ペースでひくという病弱っぷり。これには本当に参りました。わかってたこととはいえ、何をするにも身体が資本。ガツガツいきたいときは身体のことなんて二の次になっちゃうんだけど、私も立派な中年になりましたし、そろそろ若さに頼れないという現実を受け入れねば…
てことで、ちゃんと休むようにします。心身のメンテナンスをきちんとする1年にするのだ。

おかげさまで2016年も色んな予定が目白押しで、展覧会は決まっているもので3回、うちひとつは私の教えている子供達も出品するので責任重大です。
あと、まだ詳細は決まっていませんが、大仕事が今年後半に待っています。
人生何が起きるかわからないもので、自分の意思とは関係なく事が進む事もあるんだなーと痛感しているところ。時期が来たらここでご報告できれば。

そんな感じで、今年も多忙なことはほぼ決定です。ゆえに、健康がだいじ。元気があれば何でもできるという猪木は正しいです。
去年はひたすら走り続けた1年で、それはそれで全く後悔はないのだけど、今年はミッションがある程度決まっているから、いかに自分の心身の状態を良く保てるかがキモ。自分がどのくらい頑張れるか、短期間では限界まで粘るのも必要だけど、長期戦の場合ギアを緩めるタイミングを見極めるのが必要になってくるなーと。2015年はそれができず、しょっちゅうエンストやら故障やらを繰り返したので、そろそろちゃんと学びたい。

という目標を掲げつつ、年末年始の実家の寒さに打ちのめされ、新年早々風邪はひくわ、体調不良でフラフラだわしていて、ここしばらくは寝てばかりいます。セールも行けそうにないなー。でも寝てばかりだと回復も早いね!

2016年が皆様にとって良き年となりますよう。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


すあまこ

パリ旅行記つづき。美味しかったランチスポットまとめ

お久しぶりです!だいぶ時間が経ってしまいましたが、やっと書道も落ち着きまして、パリ旅行の続きです。

さて、行って良かったお店をば。
まずはやっぱり食!食ですよね!!
前回までのパリ滞在記にも書いているのでおさらいになりますが、お店の情報なども入れます。

今回はアパルトマン滞在だったので、外食は昼しかしませんでした。
夜は予約が必要だったり帰りが心配だったりでハードルは高いし、あと、やっぱりあれこれ食べると胃もたれがね…。前回の旅行では昼間動きすぎて疲れ果て、夜は食事どころじゃなかったという苦い経験もありまして。
ということで、夜はお金をかけず、その分昼はちょっとお金をかけて食べたいものを食べよう作戦で。


ル・ルレ・ドゥ・ラントルコート

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まずはこちら。美味い赤身ステーキが食べたいならココ!と言うことで行ってきました。
こちらのお店はパリ市内に3店舗あるチェーン店なので、個人経営のビストロで美味いご飯とワインを楽しむんだ!という方には向かないかもですが、私のように言葉も慣れも今ひとつな旅行ビギナーにはピッタリなのでありますよ。
というのも、

  • メニューは一種類だけ
  • 予約不要(というかできない)
  • 昼夜同価格

仏語or英語のメニューで悩まずとも、予約の電話にビビらずとも、訳の分からぬ価格におののかずとも、焼き具合を英語で言えればなんとかなる!!ありがたい!!!

なお、予約ができないため、開店と同時にお店に入るのが望ましいです。けっこうな人気店なので、開店15分くらい前から徐々に人が集まり始め、だんだんとお店ににじり寄ってゆきます。良い席をめぐっての攻防がなかなかスリリング。
まあだからといってすぐ満席にはならないのですが、開店30分後にはほぼ満席でした。

https://instagram.com/p/4eHGi2pXbH/

ひとつしかないメニューは、クルミのサラダ、秘伝のソースをかけた赤身ステーキ、山盛りポテトフライ。
赤身肉は半分ずつ温かいものをサーブしてくれます。秘伝ソースは、ちょっと酸味が効いた味。バジルと、ココナッツ?生クリーム?とにかく私の好きな味でした。ポテトフライは細いカリカリ系。こちらも「this is traditional menu!!!」とじゃんじゃんサーブされました。美味しかった〜
このレベルの柔らかくて美味しい赤身肉って、日本じゃなかなか食べられないと思う。
私、年齢的なものかだんだんと好みが脂ののったカルビからアッサリロースにシフトしてきたので、柔らかくてアッサリした赤身肉、最高です!焼き加減はもちろんレアで。

最後にデザート(別料金)はどうするか聞かれたので、なべおさんが食べたいという巨大なアイスを。お店のマダムは「私のいちばんのオススメよ!家でも作ってるの」と言ってたけどまじで??すんごい巨大ですんごい甘いけど…。ふたりで1つをシェアしたんですが、ひとりひとり頼まなくて本当に良かったです。

ふたりでおなかいっぱい食べて(食事+お酒+ガス入りウォーター+デザート)、80ユーロほど。食事だけなら26ユーロ、夜もお値段変わらずです。

店員さんたちは皆さんクラシカルなメイドスタイルの制服を着てるんだけど、これがまた素敵でした。シンプルで身体にフィットするデザインが若い子もそうでない女性も、それぞれ似合ってて、決して子供っぽくないのがヨーロッパっぽくて良い。決してアジア人に似合わない服とは思わないけど、日本では難しいんだろうな。残念であります。

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ビストロヴィクトワール

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1区でいちばん安いビストロなんですってー!と勇んで行きました。朝早くからやってるはずなんですが、12時に到着したら一番乗りでした。まだまだ予約はハードルが高いので、開店と同時に入るが吉。パリのランチはお店は12時開店、お客さんはだいたい13時スタートなので、空いてるうちにスッと入っておくのが良いと思います。他にお客さんがいなくても気にしない。1時間後にはギッシリだから。
大通りから一本入った細い路地にあるので、テラス席はえっ?って感じの場所にあるんですが(車もガンガン通る)、日当たりのいい場所を陣取りました。
高い建物に囲まれてあんまり開放的な立地ではないのだけど、やっぱりテラス席から埋まっていきますね。

https://instagram.com/p/4gqGoipXYu/

こちらでは名物の砂肝サラダとコンフィを。あれもこれも頼みたくなりますが、1人一皿で充分です。これにグラスワインとビールを1杯つけて、ふたりで26ユーロ。やっすい!
接客はとてもカジュアル。店員さんの女の子、とても可愛かった。パリの女の子は姿勢良く胸を張った時、肩甲骨を寄せて肘の位置を胴体より後ろに持っていくので、そのキュッとコンパクトなシルエットがとても可愛かったです。

話は逸れましたが、値段が値段なのでお味もカジュアル。でも、値段と味のバランスはとても良いと思う。コンフィの付け合わせのポテトが美味しいとなべおさんは絶賛してました。
お味もカジュアル〜なんて偉そうなこと言ってるけど、日本でこの質の料理を食べようと思ったら、絶対この値段は無理だと思うんですよ。それは日本の料理の味が〜とか美食の国だから〜とかそういうことじゃなくて、フランスが得意な素材と調理法は日本とはやっぱり違うので、日本で近しい味を食べようと思ったら、やっぱりそれなりのお値段がかかってしまう、ということです。
日本の美味しいお弁当屋さんがワンコインで売っているものをパリで食べようとしたら、10ユーロとかしちゃうのと同じですね。

ああ、また話が逸れましたが、ビストロヴィクトワール、気軽に肩肘張らず、沢山食べられて。旅行にはもってこいと思いました。

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ラズ・ドュ・ファラフェル

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今パリで最もオシャレな地区だという北マレにある有名店です。ここらへんはユダヤ人地区でもあるので、ユダヤの方々御用達な食料品屋さんがあちこちに。ファラフェルも、そういう食べ物なんでしょう。きっと。

ベーシックなファラフェルは、豆で作ったお団子がゴロゴロ入ったピタパンサンド。超人気店らしく12時頃にはテイクアウトの行列が出来ていました。テイクアウトとイートイン、どちらかというとテイクアウトの方が人気なのは値段が少し安いからかな。(店内8ユーロ、テイクアウト6ユーロ)
お店のチャラくていかついお兄さんに呼び込まれ、イートインにしたんですが、満席だろうと何だろうと呼び込みの勢いを緩めないので、店内はカオスの様相。店員さんはみんな若くてかっこいい男の子でしたが、これもマレという土地柄だろうか。忙しいせいか、恐ろしいスピードで動き、呼んでもなかなか来ない外国仕様です。なべおさんは店員さんが名刺?でビールの栓を抜いたのを見て感動していました。

肝心の味ですが、ピリカラで美味しい!ボリューミーなのでひとつでけっこうお腹いっぱい。天気が良ければ店内じゃなくて、テイクアウトしてベンチで食べるのがいいかも。ちょっと安いしね!(←ユーロ高いからここ重要)

こちらのお店では、隣にいた女の子が日本人で、メニューの説明をしてくれました。その子は同じアジア系の女の子と一緒に来てたんだけど、会話はフランス語だったので、こちらに留学かワーホリで来てる子なのかなー?
仏語初心者としては、ちゃんと会話ができてるのが羨ましかったです。

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ミュゼ・ドゥ・オルセー

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どうしても見たい絵があって、オルセー美術館に行ったのですよ。行ったのですが、肝心のその絵は無かったのですよ。なので次回のパリ訪問時はまた行こうと思ってるんですが、午前中はオルセー行って、外でランチして午後はどこに行こうか〜なんてなめてましたよオルセー。あんなに広いとは!!

こりゃ1日がかりだと、お昼は美術館内のレストランにしました。
ここは超おすすめ!特に(私のような)星つきレストランに憧れるけど言葉は心配だし、予約は怖いし、値段も高いし、ドレスコートとかあったりするでしょー?むりむり!なんて人には激しくおすすめ。
前菜+メインorメイン+デザートで22ユーロ。これにグラスワインをつけました。さすがおフランス、とにかくワインはどこも安くて美味しくてですね…話が逸れてしまいましたが、こういうミュゼ内レストランならば予約もいらないし値段もお手ごろだし、変な緊張感なく楽しめると思います。

そしてこのお店の何が良いって立地と内装!
陽の光がさんさんと注ぐ広々とした店内にキラキラ輝くキャンディーカラーの椅子。このエレガントかつ可愛いビジュアルを求めない観光客がいようか!
トリップアドバイザーの過去写真を見ると、椅子は最近変わったみたいですね。とにかく椅子が可愛い。このモダンさがクラシカルな良さを損なうと捉える見方もあるみたいですが、個人的にはこの椅子が店内のビジュアルを5割り増ししてると言っても過言ではないと思いました。とにかく素敵なレストランなので、ぜひぜひ行って欲しいです。

なお、接客は混んでるせいもあってか非常にビジネスライクでした。東海林のり子テイストのマダムがビシッとやってきてビシッと注文を聞き、お皿も有無を言わさず下げる!みたいな。
まあ、人に関しては、お店のクオリティに関わらず当たり外れが激しい土地柄だと思うので、あんまり気にしてないです。自分が楽しむのがいちばん。

www.tripadvisor.jp


今回の旅は、とにかく現地の外食文化に圧倒された旅でもありました。
ランチも夜も、何人かでテーブルを囲みおしゃべりしながら飲み食いするという感覚が、日本とは全然違う位置付けにある感じ。
とにかく、食事の場でコミュニケーションをとるということが重視されているように見えました。
味だけじゃなく、そういうのも含めてその土地の食文化が出来上がるんだろうな。
日常の行為ひとつとっても、違いが出るもんだなあと非常に興味深かったです。

頑張っています

大変ご無沙汰しております。
パリ旅行記も途中だわ、コメントも返せないわで何だか申し訳ない感じですが、元気にしております。元気……というと語弊があるかな。生きてはおります、くらいが適当かも…。

以前より私のことをご存知の方なら覚えてらっしゃるかもしれませんが、私は趣味と副業を兼ねて書道をやってまして、7月から全国公募展への出品のためひたすら練習の日々です。
今年は私にしては珍しく、淡々とコンスタントに書き込んでおり、コンスタントに毎日取り組むゆえに全ての家事を放棄し、食事も睡眠もままならない状態です。
なので、常に寝不足でクマもひどいし、腰から背中からギシギシ痛いし、脳味噌キャパオーバーで約束も忘れるしで、なかなか酷い有様です。疲れてるとぼんやりしちゃってそこら中にぶつかるので、特に転んだわけでもないのにアザだらけだし。
それでもなんでも、提出日までに良い作品を書かねばならないし、毎回結果を見ては自分の努力不足を悔いてグスグス泣いているので、今年は結果が伴わないにしてもせめて泣かないだけの努力はしたい……いや、やっぱり結果も欲しい!!
ってことは、ますます上手くないといけなくて、そのためにはもっと書き込まなくてはならなくて、というループで今に至ります。
さすがに最近は身体が痛くて痛くて、痛いと字に影響が出るので、少し休むべきか、それとも毎日書くべきかで悩んだり。

…と、要するに書道一色の毎日なんですね。

そんな書道の日々も、来週の提出が終わればひと段落します。
そしたらまたパリの話を再開しようかなーと考えています。

いま、仕事帰りにスマホからポチポチこれを書いているのですが、来週提出と書くだけで気持ちが焦ります。やはり背中が痛くとも今日も書かなくてはソワソワして眠れなくなるな…ただでさえ寝不足なのに!てか、来週提出とか時間が全然ないじゃん。いやでもこの調子で長期間頑張ったら本当に死んでしまうから、さっさと提出して解き放たれた方が良いのでは。いやいやしかし、まだ練習が足りない。胸を張って努力したと言えるの?

……って具合に心は千々に乱れ、他のことは殆ど考えられない状態です。

まさか自分がこの年になってこんな受験生みたいな気分になるとは思わなかったけど、これはこれで仕事とは違う高揚感があって良いのかも。余裕のある過ごし方をしてる友人を見ると、羨ましさにヨダレが出そうになりますが…。

というわけで、しばらくパリ記を書けない日々が続きますが、超頑張ってるんだよ!私!というアピールでした。
先ほど痛み止めテープとお灸を購入したので、ギリギリまで休まず書けそうです。もうちょいだから頑張ります。